“けいそつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽率66.7%
軽卒16.7%
輕卒6.7%
輕率6.7%
勁卒3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広子はうっかりこう言ったのち、たちまち軽率けいそつを後悔した。けれども辰子はその時にはもう別人べつじんかと思うくらい、顔中に喜びをみなぎらせていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
物を隠すというのも畢竟ひっきょう主従しゅうじゅうというへだてがあって、己は旦那様と云われる身分だから、手前の方でも己を主人と思えば、軽卒けいそつの取扱いも出来ず
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
れもあま輕卒けいそつこと人形にんげうひなではし、ひと一人ひとり翫弄物もてあそびにするわけにはくまじ、出來できそこねたとて塵塚ちりづかすみてられぬ、いゑいしづゑもらふのなれば、いまをう聞定きゝさだめもし、取調とりしらべてもうへこと
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
〔譯〕人は、厚重こうちようを貴ぶ、遲重ちちようを貴ばず。眞率しんそつたつとぶ、輕率けいそつを尚ばず。
燕王ははじめより朝野の注目せるところとなり、かつは威望材力も群を抜けるなり、又ついに天子たるべきを期するものも有るなり、又ひそかに異人術士を養い、勇士勁卒けいそつをもたくわれるなり、人も疑い
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)