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軽率
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けいそつ
ふりがな文庫
“
軽率
(
けいそつ
)” の例文
旧字:
輕率
その報告があまり
軽率
(
けいそつ
)
であったために、彼はすでに死んだものと認められて、わたしがその幽霊になることに決められたのです。
世界怪談名作集:17 幽霊の移転
(新字新仮名)
/
フランシス・リチャード・ストックトン
(著)
広子はうっかりこう言った
後
(
のち
)
、たちまち
軽率
(
けいそつ
)
を後悔した。けれども辰子はその時にはもう
別人
(
べつじん
)
かと思うくらい、顔中に喜びを
漲
(
みなぎ
)
らせていた。
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
けれども初枝女史は、ラプンツェルをあきらめを知らぬ女性として指摘して居ります。
軽率
(
けいそつ
)
にそれに反対したら、叱られます。
ろまん灯籠
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
私もそう思うが
軽率
(
けいそつ
)
な恋愛
漁
(
あさ
)
りから、人を死なせてしまったという責任を感じるのだ。君の妹の少将の
命婦
(
みょうぶ
)
などにも言うなよ。
源氏物語:04 夕顔
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
クリストフは
子供
(
こども
)
によく見られる思いやりのない
軽率
(
けいそつ
)
さで、父や
祖父
(
そふ
)
の
真似
(
まね
)
をして、この小さい
行商人
(
ぎょうしょうにん
)
をばかにしていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
「即答すると後悔を残す
虞
(
おそれ
)
がある。僕は元来
軽率
(
けいそつ
)
だからね。それで
大
(
おおい
)
に
工夫
(
くふう
)
しているんだよ。答える前に
然
(
そ
)
うですねと濁して置いて、凝っと考える」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
議長に於きましては、此の重大問題を即決致しますることは、少こしく
軽率
(
けいそつ
)
の様にも考へます、
依
(
よつ
)
て五名の調査委員を
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
天女
(
てんにょ
)
は、にごりけのない
若者
(
わかもの
)
の
心
(
こころ
)
に
感動
(
かんどう
)
するとともに、
自分
(
じぶん
)
にも
落
(
お
)
ち
度
(
ど
)
があったのをさとりました。こんなことになるのも、
自分
(
じぶん
)
の
軽率
(
けいそつ
)
からであった。
羽衣物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あなたのお手紙が高尚であるのと、あなたが
軽率
(
けいそつ
)
な行為をもってわたくしをお
辱
(
はずか
)
しめなさりたくないとおっしゃることを、わたくしは嬉しく存じます。
世界怪談名作集:03 スペードの女王
(新字新仮名)
/
アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン
(著)
というのは、
女故
(
おんなゆえ
)
の
辱
(
はずかし
)
さが、裸体で飛び出す
軽率
(
けいそつ
)
を
憚
(
はば
)
からせたのと、一人ぽっちの空気が、隣の事件を決して重大に感ぜしめなかったものらしかった。
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
どうも少し引き受けようが
軽率
(
けいそつ
)
だったな。グリーンランドの
成金
(
なりきん
)
がびっくりする
程
(
ほど
)
立派な
蛋白石
(
たんぱくせき
)
などを、二週間でさがしてやろうなんてのは、実際少し軽率だった。
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
つけることが出来ました。だが、
軽率
(
けいそつ
)
に指名することは控えましょう。もう少し待って下さい
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
才気
辣腕
(
らつわん
)
の臣をにわかに用いて、
軽率
(
けいそつ
)
に
旧
(
ふる
)
きを破り、新奇の政を
布
(
し
)
くは危うい
因
(
もと
)
を作ろう。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それはあまりにも
軽率
(
けいそつ
)
だったと言わなければなるまい。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
夫人は
短銃
(
ピストル
)
を握り直したが、僕はなにも持っていなかった。武器を持つのは、いよいよ最後のときに限る。
軽率
(
けいそつ
)
に武器をとり出すことは、できるだけ避けたい。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
何気なく
笑
(
わら
)
って、その人と談してはいましたが、私はひとりで
烈
(
はげ
)
しく烈しく
私
(
わたくし
)
の
軽率
(
けいそつ
)
を
責
(
せ
)
めました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
私のここにいますことを聞いて
音信
(
たより
)
をよこしたのですが、他人とは思いませんものの、はじめて聞いた話を
軽率
(
けいそつ
)
にそのまま受け入れて親しむこともできぬような気になっておりましたのに
源氏物語:51 宿り木
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「そんな
軽率
(
けいそつ
)
なことは言うものではない。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「あまり
軽率
(
けいそつ
)
なことを召されては」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは多分、そのとき
軽率
(
けいそつ
)
に叫び声をあげて人々にこの事件を知らせたが最後、結局は彼自身の頭が変になっていたんだなどと後に指摘されることになってはいやだと思ったらしいのである。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、
軽率
(
けいそつ
)
を
誡
(
いまし
)
めた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
軽
常用漢字
小3
部首:⾞
12画
率
常用漢字
小5
部首:⽞
11画
“軽”で始まる語句
軽蔑
軽
軽業
軽々
軽佻
軽忽
軽侮
軽捷
軽舸
軽業師