トップ
>
軽忽
>
かるはずみ
ふりがな文庫
“
軽忽
(
かるはずみ
)” の例文
旧字:
輕忽
然し汝に感服したればとて今直に五重の塔の
工事
(
しごと
)
を汝に任するはと、
軽忽
(
かるはずみ
)
なことを老衲の
独断
(
ひとりぎめ
)
で云ふ訳にもならねば、これだけは
明瞭
(
はつきり
)
とことわつて置きまする
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
必ず
軽忽
(
かるはずみ
)
なことをすまいぞ、むむ姉や、見りゃ
両親
(
ふたおや
)
も居なさろうと思われら、まあよく考えてみさっせえ。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし
汝
(
そなた
)
に感服したればとて今すぐに五重の塔の
工事
(
しごと
)
を汝に任するわと、
軽忽
(
かるはずみ
)
なことを老衲の
独断
(
ひとりぎめ
)
で言うわけにもならねば、これだけは
明瞭
(
はっきり
)
とことわっておきまする
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
私
(
てまえ
)
ども身柄、鬼神を信ぜぬと云うもいかがですが、
軽忽
(
かるはずみ
)
に
天窓
(
あたま
)
から
怪
(
あやし
)
くして、さる御令嬢を、
蟇
(
ひきがえる
)
、土蜘蛛の
変化
(
へんげ
)
同然に心得ましたのは、俗にそれ……
棕櫚箒
(
しゅろぼうき
)
が鬼、にも
増
(
まさ
)
った
狼狽
(
うろた
)
え方
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いまにもう少し
年紀
(
とし
)
でも取って、ちったあ分別がついて来ると、成程無理はなかったと、自分のしたことに気が付いて私の心も知れるから、体だけ大事にして
軽忽
(
かるはずみ
)
をしないで辛抱しな。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「一所に散歩をしようと思ったけれど、降りそうだから僕はもう失敬するよ、それじゃあ君、議論は議論だが実際は実際だ、よく考えて
軽忽
(
かるはずみ
)
なことをしたもうな。」と年下の友に
熟々
(
つくづく
)
言われて
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だから、
最初
(
はじめ
)
ッから、お前さんに棄てられると、
私
(
わたい
)
はどうなるか知れないッて、始終いっていたのにさ、
打遣
(
うちや
)
ってしまってさ、そして
軽忽
(
かるはずみ
)
なことをするなッて言ってくれたって
私
(
わたい
)
は知りません。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“軽忽”の意味
《名詞》
軽はずみであること。軽率であること。
とんでもないこと。笑止。
軽蔑すること。
(出典:Wiktionary)
軽
常用漢字
小3
部首:⾞
12画
忽
漢検準1級
部首:⼼
8画
“軽忽”で始まる語句
軽忽者