軽躁かるはずみ)” の例文
旧字:輕躁
移気、開豁はで軽躁かるはずみ、それを高潔と取違えて、意味も無い外部の美、それを内部のと混同して、はずかしいかな、文三はお勢に心を奪われていた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それが心配しんぺえでござります、そんだから苦労でござりますから、斯うやって此処こけめえったのです、どうか軽躁かるはずみな事をしてめえるような事がござりましたら
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そんでも怨みもしねえで母様かゝさま大事でいじにする、あんな温順やさしげな人はねえと噂をして居りやんすよ、どうかマア軽躁かるはずみの心を出さなければいと心配しんぺいして居りやんすから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お勢は実に軽躁かるはずみで有る。けれども、軽躁で無い者が軽躁な事をようとて為得ぬが如く、軽躁な者は軽躁な事を為まいと思ッたとて、なかなかずにはおられまい。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
年寄子供をひかえて軽躁かるはずみな事がなければいがと思って居ます処の、昨日きのう私がとけえねえ……少し家へ来られねえだけれども、逢いてえッて来た様子が誠に案じられますから
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
眼を引附ひきつける時に来て死水を取れば、誰が何と云っても貴方のうちに極って居るから、腹の立つ事も有りましょうが、子供やわしに免じて何うぞ軽躁かるはずみな事をねえようにしてお呉んなせいよ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)