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傾聴
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けいちょう
ふりがな文庫
“
傾聴
(
けいちょう
)” の例文
旧字:
傾聽
人びとが
絶望
(
ぜつぼう
)
のさけび声を立てるのを聞きながら、「先生」は平気な、しかしみんなを
傾聴
(
けいちょう
)
させずにおかないような声で言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
例えば彼
等
(
ら
)
の女性観を聞くと自分自身が女性でありながら
一
(
い
)
ち一ち
傾聴
(
けいちょう
)
せずには居られない
位
(
くらい
)
に深刻に女性を
解剖
(
かいぼう
)
しています。
新時代女性問答
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
何かと思えば、冬季の陣中、食物に困ったとき、
兜
(
かぶと
)
の
鉢金
(
はちがね
)
を
鍋
(
なべ
)
として、
猪肉
(
しし
)
や山鳥を
捕
(
と
)
っては食ったという話などに、ひどく
傾聴
(
けいちょう
)
しているのだった。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
須永先生は短い口髯を
指尖
(
ゆびさき
)
でもみながら静かに
傾聴
(
けいちょう
)
されましたが、私の言葉が終ると、低い声で
軽々
(
かろがろ
)
と笑って
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
芸術の
使徒
(
しと
)
としての一俳優といった感じになり、真面目に、彼の意見を
傾聴
(
けいちょう
)
するのであった。
虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
かれは、先生のまじめなお話などいささかもわからないので、どんなに、クラス全体が一生けんめいに先生の話に
傾聴
(
けいちょう
)
しているときでも「あっ、くさっ、あっ、あっ」といいだす。
屁
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
私は今でも
自炊
(
じすい
)
している。三度三度自己満足できない食事では、すますことができないからだ。美食の一生を望んでいる。
傾聴
(
けいちょう
)
すべき食物話が乏しくなったことは晩年の私を
淋
(
さび
)
しがらせる。
味覚馬鹿
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
わたしの
演説
(
えんぜつ
)
の
初
(
はじ
)
めの部分だけはかれも
殊勝
(
しゅしょう
)
らしくたいへん
興味
(
きょうみ
)
を持って
傾聴
(
けいちょう
)
していたが、二十とことばを言わないうちに、かれは一本の木の上にとび上がって
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
家臣はみな
傾聴
(
けいちょう
)
していた。そこで康政がふたたび
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
傾
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
聴
常用漢字
中学
部首:⽿
17画
“傾聴”で始まる語句
傾聴的