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軽
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かる
ふりがな文庫
“
軽
(
かる
)” の例文
旧字:
輕
「
私
(
わたし
)
は、
身
(
み
)
が
軽
(
かる
)
く、すばしこいから、だいじょうぶ、ねこになど
捕
(
と
)
らえられるようなことはありません。」と、とんぼは
答
(
こた
)
えました。
春の真昼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
軽
(
かる
)
の
路
(
みち
)
は吾妹子が里にしあれば、……吾妹子が止まず出で見し
軽
(
かる
)
の
市
(
いち
)
に』とあるので、仮に人麿考の著者に従つてかく仮名した。
人麿の妻
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
今
浪花
(
なには
)
座で『忠臣蔵』を
演
(
や
)
つてゐる鴈治郎なども、お
軽
(
かる
)
の
道行
(
みちゆき
)
のやうな
濡事
(
ぬれごと
)
を実地
行
(
や
)
る
閑
(
ひま
)
があつたら一度青蓮寺に
参詣
(
まゐ
)
つたがよからう。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
百姓は、そっと黒い
爪
(
つめ
)
をした
泥
(
どろ
)
まみれの
太
(
ふと
)
い
指
(
ゆび
)
をのばして、まだひくひくひっつれているわたしのくちびるに
軽
(
かる
)
くさわりました。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
さあ、さあ、
大評判
(
おおひょうばん
)
の
文福
(
ぶんぶく
)
茶
(
ちゃ
)
がまに
毛
(
け
)
が
生
(
は
)
えて、
手足
(
てあし
)
が
生
(
は
)
えて、
綱渡
(
つなわた
)
りの
軽
(
かる
)
わざから、
浮
(
う
)
かれ
踊
(
おど
)
りのふしぎな
芸当
(
げいとう
)
、
評判
(
ひょうばん
)
じゃ、
評判
(
ひょうばん
)
じゃ。
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
軽
(
かる
)
の村の愛人の死をいたんだ歌とならんで、もう一首、人麻呂がもうひとりの愛人(こちらの愛人とは
同棲
(
どうせい
)
をし、子まであった)
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
しばらく
馬
(
うま
)
と一
緒
(
しょ
)
に
遊
(
あそ
)
んで、
私
(
わたくし
)
は
大
(
たい
)
へん
軽
(
かる
)
い
気持
(
きもち
)
になって
戻
(
もど
)
って
来
(
き
)
ましたが、その
後
(
ご
)
二
度
(
ど
)
と
行
(
い
)
って
見
(
み
)
る
気
(
き
)
にもなれませんでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
とある家の前をとおりかかったとき、
露台
(
ろだい
)
の戸が開いて、黄色い光が、すきとおった
軽
(
かる
)
いカーテンをとおして流れでてきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
少
(
すこ
)
しも
長
(
なが
)
く、おせんを
引
(
ひ
)
き
止
(
と
)
めておきたい
人情
(
にんじょう
)
が、
互
(
たがい
)
の
口
(
くち
)
を
益々
(
ますます
)
軽
(
かる
)
くして、まるく
囲
(
かこ
)
んだ
人垣
(
ひとがき
)
は、
容易
(
ようい
)
に
解
(
と
)
けそうにもなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そのとき、一人の
巡礼
(
じゅんれい
)
のおじいさんが、やっぱり食事のために、そこへやって来ました。私たちはだまって
軽
(
かる
)
く礼をしました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
たまに廊下などですれ違うと、
軽
(
かる
)
く目礼して、眼を伏せて急ぎ足で行ってしまう。不幸の重荷を背負っているような
薄倖
(
はっこう
)
な感じのひとだった。
キャラコさん:03 蘆と木笛
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
背広
(
せびろ
)
を
軽
(
かる
)
いセルのひと衣にぬぎ
換
(
かへ
)
て、青木さんが
奧
(
おく
)
さんと一
緒
(
しよ
)
につましやかな
晩
(
ばん
)
さんを
済
(
す
)
ましたのはもう八
時
(
じ
)
近
(
ちか
)
くであつた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
頸
(
うなじ
)
から
肩
(
かた
)
と
思
(
おも
)
ふあたり、ビクツと
手応
(
てごたへ
)
がある、ふつと、
柔
(
やはらか
)
く
軽
(
かる
)
く、つゝんで
抱込
(
かゝへこ
)
む
胸
(
むね
)
へ、
嫋
(
たをやか
)
さと
気
(
き
)
の
重量
(
おもみ
)
が
掛
(
かゝ
)
るのに、アツと
思
(
おも
)
つて、
腰
(
こし
)
をつく。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三四郎は、
囚
(
とら
)
はれた儘、
逆
(
さか
)
らはずに、寐たり
覚
(
さめ
)
たりする
間
(
あひだ
)
に、自然に
従
(
したが
)
ふ一種の快感を得た。病症が
軽
(
かる
)
いからだと思つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
するとまた、そのうしろにかくれていた六
部
(
ぶ
)
の
指
(
ゆび
)
が、前のさむらいの
背
(
せ
)
なかを
軽
(
かる
)
くついて、ふりかえった顔となにかひそひそ話しているようす。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
室
(
へや
)
の戸を
軽
(
かる
)
く叩く物音に自分は
喫驚
(
びつくり
)
して夢から覚めた。ホテルのボオイが早や石油のランプを持ち運んで来たのである。
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
と
歌
(
うた
)
うと、マリちゃんも
忽
(
たちま
)
ち、
軽
(
かる
)
い、
楽
(
たの
)
しい
気分
(
きぶん
)
になり、
赤
(
あか
)
い
靴
(
くつ
)
を
穿
(
は
)
いて、
踊
(
おど
)
りながら、
家
(
うち
)
の
中
(
なか
)
へ
跳込
(
とびこ
)
んで
来
(
き
)
ました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
無論一部の事には
候
(
そろ
)
へども
江戸
(
えど
)
つ
子
(
こ
)
の
略語
(
りやくご
)
に
難有
(
ありがた
)
メの
字
(
じ
)
と申すが
有之
(
これあり
)
、
難有迷惑
(
ありがためいわく
)
の
意
(
い
)
に
候
(
そろ
)
軽
(
かる
)
くメの
字
(
じ
)
と
略
(
りやく
)
し切りたる
洒落工合
(
しやれぐあひ
)
が
一寸
(
ちよつと
)
面白いと
存候
(
ぞんじそろ
)
。(十九日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
水はいまに
規則
(
きそく
)
正しい波になって、
坑
(
こう
)
の中を走っていた。気ちがいのような
勢
(
いきお
)
いでうずをわかせながら、
材木
(
ざいもく
)
をおし流して、
羽
(
はね
)
のように
軽
(
かる
)
くくるくる回した。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
自分はなんらおかした
罪
(
つみ
)
はないと考えても、それがために
苦痛
(
くつう
)
の
事実
(
じじつ
)
が
軽
(
かる
)
くなるとは思えないのだ。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
おかみさんがハム・エッグを
皿
(
さら
)
にのせて、
軽
(
かる
)
くドアをたたいて
客室
(
きゃくしつ
)
にはいっていくと、とたんに、男はナプキンを
食卓
(
しょくたく
)
の下になげ、それをひろうようなかっこうをして
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
するとからだは
軽
(
かる
)
くなるし、鉛筆などをほおりあげても、いつまでも上でふわふわしていて、なかなか下へおちてこないというわけで、まるで魔術師になったようでおもしろい。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その時の勘平は
道行
(
みちゆき
)
の勘平で、お
軽
(
かる
)
は福助、伴内は松助であったが、菊五郎は楽屋で
条野採菊
(
じょうのさいぎく
)
翁にこんなことを話したそうである。かれは勘平の顔を真っ白に塗りながら言った。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
軽
(
かる
)
い
瀟洒
(
せうしや
)
な
夜会服
(
やかいふく
)
を
着
(
き
)
たのや、
裾模様
(
すそもよう
)
の
盛装
(
せいそう
)
をしたのや、その
中
(
なか
)
にはまたタキシイドの
若
(
わか
)
い
紳士
(
しんし
)
に、
制服
(
せいふく
)
をつけた
学生
(
がくせい
)
、それに
子供
(
ことも
)
たちも
少
(
すくな
)
くなかつた。
軍服姿
(
ぐんぷくすがた
)
もちらほら
見
(
み
)
えた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
娘の
軽
(
かる
)
やかに踊るのを、——その人は大抵品のいゝ西洋人とばかり踊つてゐた。
私の社交ダンス
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
このとき、
近
(
ちか
)
くの
水草
(
みずくさ
)
の
茂
(
しげ
)
みから三
羽
(
わ
)
の
美
(
うつく
)
しい
白鳥
(
はくちょう
)
が、
羽
(
はね
)
をそよがせながら、
滑
(
なめ
)
らかな
水
(
みず
)
の
上
(
うえ
)
を
軽
(
かる
)
く
泳
(
およ
)
いであらわれて
来
(
き
)
たのでした。
子家鴨
(
こあひる
)
はいつかのあの
可愛
(
かわ
)
らしい
鳥
(
とり
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
関寺
(
せきでら
)
の
番内
(
ばんない
)
、坂本の小虎、音羽の石千代、
膳所
(
ぜぜ
)
の
十六
(
とおろく
)
、鍵はずしの長丸、手ふいごの
風
(
かぜ
)
之助、穴掘の団八、
繩辷
(
なわすべ
)
りの猿松、窓
潜
(
くぐ
)
りの
軽
(
かる
)
太夫、格子
毀
(
こぼち
)
の
鉄伝
(
てつでん
)
、猫真似の
闇
(
やみ
)
右衛門、穏
松明
(
たいまつ
)
の千吉
猿飛佐助
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
それから
僕
(
ぼく
)
は
体
(
からだ
)
がとても
軽
(
かる
)
くなつて 空を自
由
(
いう
)
にとびまはりました
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「米屋さんが米を持って来たから、
後
(
のち
)
までと
軽
(
かる
)
う云っておいたよ」
南北の東海道四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
草ふかき
水城
(
みづき
)
飛び越え立つ鴨の
軽
(
かる
)
鴨の子をうつくしみ見む
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
だが、かすかな
軽
(
かる
)
しめに似た気持ちが、皆の心に動いた。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
あはれ白き羽二重の
如
(
ごと
)
く
軽
(
かる
)
し
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
それを
軽
(
かる
)
い
薄手
(
うすで
)
が
上等
(
じょうとう
)
なものとしてあり、それを
使
(
つか
)
わなければならぬということは、なんといううるさいばかげたことかと
思
(
おも
)
われました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
軽
(
かる
)
く
其
(
そ
)
の
黒髪
(
くろかみ
)
を
戦
(
そよ
)
がしに
来
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
もなしに、
空
(
そら
)
なる
桜
(
さくら
)
が、はら/\と
散
(
ち
)
つたが、
鳥
(
とり
)
も
啼
(
な
)
かぬ
静
(
しづ
)
かさに、
花片
(
はなびら
)
の
音
(
おと
)
がする……
一片
(
ひとひら
)
……
二片
(
ふたひら
)
……
三片
(
みひら
)
……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
中には、おかあさんのあとを、どこまでもどこまでも、ついてくるものもありますし、また
軽
(
かる
)
く
羽
(
は
)
ばたきながら、飛び立っていくものもあります。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「こっちはすぐたべられます。どうです、少しおあがりなさい」
鳥捕
(
とりと
)
りは、黄いろの
雁
(
がん
)
の足を、
軽
(
かる
)
くひっぱりました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
平岡は断然たる答を
一言葉
(
ひとことば
)
でなし得なかつた。さう急に
何
(
ど
)
うの
斯
(
か
)
うのといふ心配もない様だが、決して
軽
(
かる
)
い方ではないといふ意味を手短かに
述
(
の
)
べた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それを見て、水をすかしているふたりの
士卒
(
しそつ
)
がいった。
大久保勢
(
おおくぼぜい
)
の
兵糧方
(
ひょうろうがた
)
、
飯
(
めし
)
や
汁
(
しる
)
を
煮炊
(
にたき
)
する身分の
軽
(
かる
)
い兵である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さう
答
(
こた
)
へて
玄関
(
げんくわん
)
にあがると、
機嫌
(
きげん
)
のいい
時
(
とき
)
にするいつもの
癖
(
くせ
)
で、青木さんは小
柄
(
がら
)
な
奧
(
おく
)
さんの
體
(
からだ
)
を
軽
(
かる
)
く
引
(
ひ
)
き
寄
(
よ
)
せながら、そのくちびるに
短
(
みじか
)
い
接
(
せつ
)
ぷんを
與
(
あた
)
へた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
マリちゃんはその
骨
(
ほね
)
を
杜松
(
ねず
)
の
樹
(
き
)
の
根元
(
ねもと
)
の
草
(
くさ
)
の
中
(
なか
)
へ
置
(
お
)
くと、
急
(
きゅう
)
に
胸
(
むね
)
が
軽
(
かる
)
くなって、もう
涙
(
なみだ
)
が
出
(
で
)
なくなりました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
自分のひそかに通っていた
軽
(
かる
)
の村の愛人が急に死んだ後、或る日いたたまれないように、その軽の村に来てひとりで
懊悩
(
おうのう
)
する、そのおりの挽歌でありますが
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
尤
(
もっと
)
も
私
(
わたくし
)
の
先祖
(
せんぞ
)
の
中
(
なか
)
に
立派
(
りっぱ
)
な
善行
(
ぜんこう
)
のものが
居
(
お
)
ったお
蔭
(
かげ
)
で、
私
(
わたくし
)
の
罪
(
つみ
)
までがよほど
軽
(
かる
)
くされたと
申
(
もう
)
すことで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「さあ、それでは
重
(
おも
)
い
方
(
ほう
)
と
軽
(
かる
)
い
方
(
ほう
)
と二つありますから、どちらでもよろしい
方
(
ほう
)
をお
持
(
も
)
ち
下
(
くだ
)
さい。」
舌切りすずめ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
兼吉
(
かねきち
)
が
尿板
(
にょうばん
)
のうしろを
通
(
とお
)
ろうとすると、一
頭
(
とう
)
の牛がうしろへさがって立ってるので通れないから、ただ
平手
(
ひらて
)
で
軽
(
かる
)
く牛のしりを打ったまでなのを、牛をだいじにする花前は
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
軽
(
かる
)
の
池
(
いけ
)
の
浦
(
うら
)
回行
(
みゆ
)
きめぐる
鴨
(
かも
)
すらに
玉藻
(
たまも
)
のうへに
独
(
ひと
)
り
宿
(
ね
)
なくに 〔巻三・三九〇〕 紀皇女
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
しかしそんなものはこの
歳月
(
としつき
)
唯「お
軽
(
かる
)
勘平
(
かんぺい
)
」のような狂言
戯作
(
げさく
)
の
筋立
(
すじだて
)
にのみ必要なものとしていたのではないか。それが今どうして突然意外にも不思議にも心を騒がし始めたのであろう。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
徳太郎
(
とくたろう
)
は
漸
(
ようや
)
く
安心
(
あんしん
)
したように、ふふふと
軽
(
かる
)
く
内所
(
ないしょ
)
で
笑
(
わら
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
だが、かすかな
軽
(
かる
)
しめに似た気持ちが皆の心に動いた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ぢや わたし
体
(
からだ
)
が
軽
(
かる
)
いから先に飛び降てみるわ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「おじいさん、せんだって
買
(
か
)
っていったくわは、まことにいいくわだが、
重
(
おも
)
くて、
手
(
て
)
がくたびれます。もっと
軽
(
かる
)
くして、
造
(
つく
)
ってください。」
おじいさんとくわ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“軽”の解説
軽(かる)は、飛鳥の西郊にあった歴史地名。後世の大和国高市郡大軽村、現在の奈良県橿原市大軽町付近にあった。
(出典:Wikipedia)
軽
常用漢字
小3
部首:⾞
12画
“軽”を含む語句
軽々
軽蔑
剽軽
軽卒
軽佻
軽忽
軽侮
軽率
軽重
軽舸
身軽
軽躁
軽気球
軽井沢
軽挙
軽舟
軽視
軽業的
軽業
軽捷
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