“一言葉”の読み方と例文
読み方割合
ひとことば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平岡は断然たる答を一言葉ひとことばでなし得なかつた。さう急にうのうのといふ心配もない様だが、決してかるい方ではないといふ意味を手短かにべた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ドイツのも全くこれと同じだが、国語のちがいで一言葉ひとことば少なく、イタリアでは四言葉、スウェーデンやトルコなどは二言葉ふたことばで、やはり意味は鹿の角の数をくことになっている。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかしその後はまたどうしても聴いていられなかった。先刻さっきから一言葉ひとことばごとに一調子ひとちょうしずつ高まって来た二人の遣取やりとりは、ここで絶頂に達したものと見傚みなすよりほかにみちはなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)