“言葉寡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことばずくな33.3%
ことばすくな33.3%
ことばずく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言葉寡（ことばずくな）な彼女はただ簡単にこう答えただけであったが、その後へ、「御無沙汰って云えば、あなた番町へもずいぶん御無沙汰ね」
行人 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)
この内儀（おかみ）さんと一緒に歸つたら可（よ）からうと言ふ奧樣の話で、お定は唯顏を赤くして堅くなつて聞いてゐたが、軈てお吉に促されて、言葉寡（ことばすくな）に禮を述べて其家を出た。
天鵞絨 (旧字旧仮名) ／ 石川啄木(著)
例になく言葉寡（ことばずく）なに上品に控（ひか）え込むが、せんだってあの鼻の主が来た時の容子（ようす）を見たらいかに実業家贔負（びいき）の尊公でも辟易（へきえき）するに極（きま）ってるよ、ねえ苦沙弥君、君大（おおい）に奮闘したじゃないか
吾輩は猫である (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)