“忌言葉”の読み方と例文
読み方割合
いみことば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上方では夜分の忌言葉いみことばとして残っているだけだが(民俗学四巻六号など)、中国・九州に行くとこれが普通の名であり、鹿児島県と南の島々ではまたアマンともいっている。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
人程見かけにらない者はありません。これから気をけてると、黒髪かみも人知れず染め、鏡を朝晩にながめ、御召物のしま華美はでなのをり、忌言葉いみことばは聞いたばかりでいやな御顔をなさいました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鼠がネズミだということをちゃんと知っておりながら、それを公言しないのは忌言葉いみことばである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)