“いみことば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忌言葉50.0%
忌詞50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼠がネズミだということをちゃんと知っておりながら、それを公言しないのは忌言葉いみことばである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかも鼠を捕ろうとして取りがすと、その復讎ふくしゅうが最も怖ろしいものと信じられて、常の日も決して彼らの本名を口にせず、家々村々には色々の忌言葉いみことばがあって、たとえば殿とのがなし、家主やぬしがなし
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
わがくににも諸職各々忌詞いみことばあって、『北越雪譜ほくえつせっぷ』に杣人そまびとや猟師が熊狼から女根まで決して本名をとなえぬ例を挙げ
山陰地方に行くと是がクマになり、正月忌詞いみことばのイネツムを、大グマを積むなどという例もある。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)