“杣人”の読み方と例文
読み方割合
そまびと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それほど、その二人の男には密林の形容が具わってきて、朴訥ぼくとつな信心深い杣人そまびとのような偉観が、すでに動かしがたいものとなってしまった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この地方の遠いいにしえは山にたよって樵務きこりを業とする杣人そまびと、切り畑焼き畑を開いてひえ蕎麦そば等の雑穀を植える山賤やまがつ、あるいは馬を山林に放牧する人たちなぞが
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
わがくににも諸職各々忌詞いみことばあって、『北越雪譜ほくえつせっぷ』に杣人そまびとや猟師が熊狼から女根まで決して本名をとなえぬ例を挙げ