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かろ/″\
只〻まだ見ぬ敵に
怯をなして、
輕々しく帝都を離れ給へる
大臣殿の思召こそ心得ね。
『
夫人!』と
私は
口を
切つたが、
待てよ、
今の
塲合に
此樣な
話——
寧ろ
私一個人の
想像に
※ぎない
事を
輕々しく
語つて、
此美はしき
人の、
優しき
心を
痛めるでもあるまい、と
心付いたので
是非曲直
軽しく
判し難し。
如かず、修練鍛磨して
叨りに他人の非を測らざることをつとむるに。
是非曲直
軽しく判し難し。
如かず修練鍛磨して
叨りに他人の非を測らざることをつとむるに。