“たのし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
69.5%
14.7%
9.5%
2.6%
愉快1.1%
0.5%
0.5%
0.5%
怡楽0.5%
0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物を喰うにさえ美味をたのしむというのぞみを以てするか、しからざれば喰わねば餓死するおそれあるからである。
デモクラシーの要素 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その生活を富ましたのしまうとする心掛を欠いて居る所から、作りばなの様に生気を失つて居る事と、もう一つは
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
病人を見て疲れると、このひげの長いおきなは、目を棚の上の盆栽に移して、ひそかに自らたのしむのであった。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今日その人はなお矍鑠かくしゃくとしておられるが、その人の日夜見てたのしみとなした風景は既に亡びて存在していない。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
氷滑こほりすべりや竹馬たけうまこゞへたをおうち爐邊ろばたにあぶるのもたのしみでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さうして、この手造てづくりにしたものゝたのしみをとうさんにをしへてれたのは、祖母おばあさんでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ほかの参観人は将棋の専門家、又は、好棋家で、棋譜をたのしむ人たちであるから、控室で指手を研究してたのしんでゐるが、私は将棋はヘタクソだから、さうは、いかない。
勝負師 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
二度目の二年生の授業が始まると、私は何といふ事もなく學校に行くのがたのしくなつて、今迄では飽きて/\仕方のなかつた五十分宛の授業が、他愛もなく過ぎて了ふ樣になつた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
むかしある国の長者が二人の子を引きつれて麗かな天気のをりに、香のする花の咲き軟かな草のしげつて居る広野を愉快たのしげに遊行ゆきやうしたところ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かおりのする花の咲き軟らかな草のしげって居る広野ひろの愉快たのしげに遊行ゆぎょうしたところ、水は大分に夏の初めゆえれたれどなお清らかに流れて岸を洗うて居る大きな川に出で逢うた
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
鼓舌嘉粗飯 舌を鼓して粗飯をたのしむ。
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
神使の橋の上より、御寺の全景を眺むるに、燈の光は黄なるテヱエル河の波を射て、遊びたのしむ人の限を載せたる無數の舟を照し、こゝに又一段の壯觀をなせり。
蜃氣樓よと漁父等は叫びて、相ゆびさしてたのしみ笑へり。
目下頗る心をたのしましむるに足る情人を我所有としてゐる。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
職司つとめの種類のうちには、主につけるものにあらずして、その表面は極めて格好に且つ怡楽たのしきものなるに似たれど、終りには、死を意味するものあり。
主のつとめ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
十二月にろうと名づけて先祖を祭ると同日、といって穀類の種神を祭り、農夫と督耕者と農に益ある禽獣を饗せしは仁の至義の尽なりと『礼記』にめて居る、子貢しこう蜡を観る、孔子曰くたのしきか