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樂
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たのし
ふりがな文庫
“
樂
(
たのし
)” の例文
新字:
楽
と
然
(
さ
)
も/\
若氣
(
わかげ
)
に
思込
(
おもひこ
)
んだやうな
顏色
(
かほいろ
)
をして
云
(
い
)
つた。
川柳
(
せんりう
)
を
口吟
(
くちずさ
)
んで、かむりづけを
樂
(
たのし
)
む
其
(
そ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
部屋
(
へや
)
がしらの
女房
(
にようばう
)
を
怪
(
け
)
しからぬ。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そこも
父
(
とう
)
さんの
好
(
す
)
きなところで、
家
(
うち
)
の
人
(
ひと
)
が
手桶
(
てをけ
)
をかついで
來
(
き
)
たり、
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
んだりする
側
(
そば
)
に
立
(
た
)
つて、それを見
る
(
み
)
のを
樂
(
たのし
)
く
思
(
おも
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
女
(
むすめ
)
よ!
女
(
むすめ
)
どころかい、
我
(
わが
)
靈魂
(
たましひ
)
よ!
其方
(
そなた
)
は
死
(
し
)
にゃった! あゝ、あゝ!
女
(
むすめ
)
は
死
(
し
)
んでしまうた、
女
(
むすめ
)
が
死
(
し
)
ねば
俺
(
おれ
)
の
樂
(
たのし
)
みも
最早
(
もう
)
絶
(
た
)
えたわ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
倒
(
たふ
)
し我が子を夫婦となせし上自分も共に
樂
(
たのし
)
まんと
櫛
(
くし
)
を
盜
(
ぬす
)
ませ金を
騙
(
かた
)
り取らせしならんと云ふに與惣次
打點頭
(
うちうなづき
)
成程お專が言ふ如く毒ある花は人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
要
(
よう
)
するに、
寫眞
(
しやしん
)
の本
領
(
れう
)
は、
興味
(
けうみ
)
はさういふ
意味
(
いみ
)
の
記録
(
きろく
)
を、いひ
換
(
かへ
)
れば、
過去
(
くわこ
)
を
再現
(
さいげん
)
して、
思
(
おも
)
ひ出の
樂
(
たのし
)
さや
回想
(
くわいそう
)
の懷かしさを
與
(
あた
)
へるところにある。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
たゞ
老
(
おい
)
て
益々
(
ます/\
)
其教育事業
(
そのけういくじげふ
)
を
樂
(
たのし
)
み、
其
(
その
)
單純
(
たんじゆん
)
な
質素
(
しつそ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
樂
(
たの
)
しんで
居
(
を
)
らるゝのを
見
(
み
)
ては
僕
(
ぼく
)
も
今更
(
いまさら
)
、
崇高
(
すうかう
)
の
念
(
ねん
)
に
打
(
うた
)
れたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼等
(
かれら
)
の
白
(
しろ
)
い
手拭
(
てぬぐひ
)
が
聚
(
あつま
)
つて
遙
(
はるか
)
に
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
を
惹
(
ひ
)
く
外
(
ほか
)
師匠
(
ししやう
)
の
家
(
うち
)
に
格別
(
かくべつ
)
の
利益
(
りえき
)
もなく
彼等
(
かれら
)
自分等
(
じぶんら
)
のみが一
日
(
にち
)
を
樂
(
たのし
)
く
暮
(
くら
)
し
得
(
う
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
若し斯る花の枕、花の筵に手足伸ばして一夜の
樂
(
たのし
)
き夢を結びなば明日は森の中に飢ゑ死すともなか/\に本望なるべし。
花枕
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
良人
(
をつと
)
持
(
も
)
たんの
觀念
(
くわんねん
)
、
何
(
なに
)
として
夢
(
ゆめ
)
さら/\あらんともせず、
樂
(
たのし
)
みは
春秋
(
はるあき
)
の
園生
(
そのふ
)
の
花
(
はな
)
、ならば
胡蝶
(
こてふ
)
になりて
遊
(
あそ
)
びたしと、
取
(
とり
)
とめもなきこと
言
(
い
)
ひて
暮
(
くら
)
しぬ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
澄
(
す
)
んだ
空
(
そら
)
の
月
(
つき
)
を
寢
(
ね
)
ながら
眺
(
なが
)
める、
人
(
ひと
)
いきれから
逃
(
のが
)
れた
郊外
(
こうがい
)
の
樂
(
たのし
)
みは、こゝに
止
(
とゞ
)
めを
刺
(
さ
)
す……それが
觀
(
み
)
られない。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
母の
膝下
(
しつか
)
にて過す
精進日
(
せじみび
)
は、常にも増して
樂
(
たのし
)
き時節なりき。
四邊
(
あたり
)
の光景は今猶
昨
(
きのふ
)
のごとくなり。街の角、四辻などには金紙銀紙の星もて飾りたる
常磐木
(
ときはぎ
)
の
草寮
(
こや
)
あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
無邪氣
(
むじやき
)
なる
水兵等
(
すいへいら
)
の
想像
(
さうぞう
)
するが
如
(
ごと
)
く、
其時
(
そのとき
)
の
光景
(
くわうけい
)
はまあどんなであらう。
電光艇
(
でんくわうてい
)
の
評判
(
ひやうばん
)
、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
榮譽
(
ほまれ
)
、
各自
(
めい/\
)
の
胸
(
むね
)
にある
種々
(
しゆ/″\
)
の
樂
(
たのし
)
み、それ
等
(
ら
)
は
管々
(
くだ/\
)
しく
言
(
い
)
ふに
及
(
およ
)
ばぬ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は
樂
(
たのし
)
んで
後
(
あと
)
に
殘
(
のこ
)
つた。さうして
新生涯
(
しんしやうがい
)
を
夢
(
ゆめ
)
みながら
彼
(
かれ
)
からのたよりを
待
(
ま
)
ち
暮
(
くら
)
した。一
日
(
にち
)
、一
日
(
にち
)
と
經
(
た
)
つて
行
(
ゆ
)
く。けれどもその
後
(
のち
)
彼
(
かれ
)
からは
何
(
なん
)
の
端書
(
はがき
)
一
本
(
ぽん
)
の
音信
(
おとづれ
)
もなかつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
〔譯〕
憤
(
いきどほり
)
を發して食を
忘
(
わす
)
る、
志氣
(
しき
)
是
(
かく
)
の如し。
樂
(
たのし
)
んで以て
憂
(
うれひ
)
を忘る、
心體
(
しんたい
)
是の如し。
老
(
らう
)
の將に至らんとするを知らず、
命
(
めい
)
を知り天を樂しむもの
是
(
かく
)
の如し。聖人は人と同じからず、又人と
異
(
こと
)
ならず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
若い
妻
(
つま
)
や、幼い子供を連れて、箱根や日光へ行つた時の
光景
(
さま
)
が描き出された。
土産
(
みやげ
)
を
樂
(
たのし
)
みにしながら
留守
(
るす
)
をしてゐるものゝことが、
頻
(
しき
)
りに考へられた。二年も居る下女の顏までが眼の前に浮び出た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
相和
(
あひやはら
)
ぎて
樂
(
たのし
)
みて、自他の
別
(
べつ
)
無き
畝
(
うね
)
に
種子
(
たね
)
撒
(
ま
)
け
母
(旧字旧仮名)
/
アダ・ネグリ
(著)
父
(
とう
)
さんも
凧
(
たこ
)
を
揚
(
あげ
)
たり、
凧
(
たこ
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いたりして、
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
びました。
自分
(
じぶん
)
の
造
(
つく
)
つた
凧
(
たこ
)
がそんなによく
揚
(
あが
)
つたのを
見
(
み
)
るのも
樂
(
たのし
)
みでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「あゝ、おめでたいね、お
客
(
きやく
)
さまが
濟
(
す
)
むと、
毎年
(
まいとし
)
ね、お
前
(
まへ
)
がたも
夜
(
よ
)
あかしで
遊
(
あそ
)
ぶんだよ。まあ、
其
(
それ
)
を
樂
(
たのし
)
みにしてお
働
(
はたら
)
きよ。」
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして、
先生
(
せんせい
)
も
亦
(
ま
)
た、
一心不亂
(
いつしんふらん
)
に
此精神
(
このせいしん
)
を
以
(
もつ
)
て
兒童
(
じどう
)
を
導
(
みちび
)
き、
何時
(
いつ
)
も
樂
(
たのし
)
げに
見
(
み
)
え、
何時
(
いつ
)
も
其顏
(
そのかほ
)
は
希望
(
きばう
)
に
輝
(
かゞ
)
やいて
居
(
ゐ
)
ました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
取りて
又
(
また
)
樂
(
たのし
)
むべし
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
此方の
仕向
(
しむけ
)
により
聟
(
むこ
)
の方より出て
行
(
ゆく
)
時
(
とき
)
は
金
(
かね
)
を
返
(
かへ
)
さずに
濟
(
すむ
)
仕方
(
しかた
)
は如何
程
(
ほど
)
も有べしとお
常
(
つね
)
忠
(
ちう
)
八の
惡巧
(
わるだくみ
)
にて
種々
(
しゆ/″\
)
に言なし
終
(
つひ
)
に又七を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして、
勝負
(
せうふ
)
をしながら
畫談
(
ぐわだん
)
を
聞
(
き
)
かせて
頂
(
いたゞ
)
いたりするのも、
私
(
わたし
)
には一つの
樂
(
たのし
)
みだつた。
然
(
しか
)
し、赤
阪
(
さか
)
に
移
(
うつ
)
り住んでからは、
全
(
まつた
)
く先生とも
會戰
(
くわいせん
)
の
機
(
き
)
を
得
(
え
)
ない。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
樂
(
たのし
)
みとも
慰
(
なぐさ
)
めとも
思
(
おも
)
うてゐたを、
取
(
と
)
ってゆかれてしまうたと
思
(
おも
)
へば、もう二
度
(
ど
)
とは
逢
(
あ
)
はれぬ
處
(
ところ
)
へ!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
この
氷滑
(
こほりすべ
)
りが
雪
(
ゆき
)
の
日
(
ひ
)
の
樂
(
たのし
)
みの一つで、
父
(
とう
)
さんも
爺
(
ぢい
)
やに
造
(
つく
)
つて
貰
(
もら
)
つた
鳶口
(
とびぐち
)
を
持出
(
もちだ
)
しては
近所
(
きんじよ
)
の
子供
(
こども
)
と一
緒
(
しよ
)
に
雪
(
ゆき
)
の
降
(
ふ
)
る
中
(
なか
)
で
遊
(
あそ
)
びました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
其
(
それ
)
は
貴方
(
あなた
)
、
横
(
よこ
)
から
見
(
み
)
たり、
縱
(
たて
)
から
見
(
み
)
たり、
種々
(
いろ/\
)
にして
樂
(
たのし
)
みますのでございます。
妾
(
てかけ
)
などと
申
(
まを
)
しますものは、
然
(
さ
)
うしたものでございますとさ。」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今度
(
こんど
)
は石を
錦
(
にしき
)
に
裹
(
つゝ
)
んで
藏
(
くら
)
に
納
(
をさ
)
め
容易
(
ようい
)
には
外
(
そと
)
に出さず、時々出して
賞
(
め
)
で
樂
(
たのし
)
む時は先づ
香
(
かう
)
を
燒
(
たい
)
て
室
(
しつ
)
を
清
(
きよ
)
める
程
(
ほど
)
にして居た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
人の
憂
(
うれ
)
ひを憂ひ人の
樂
(
たのし
)
みを樂むは
豪傑
(
がうけつ
)
好義
(
かうぎ
)
の情なり然ば與惣次は如何にもして此
無實
(
むじつ
)
の罪を
解
(
と
)
き命を助せんと
種々
(
しゆ/″\
)
心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しかし、いろ/\
合
(
あは
)
せて、もう千
余
(
よ
)
枚
(
まい
)
を數へる
印畫
(
いんぐわ
)
のアルバムを時
折
(
をり
)
繰眺
(
くりなが
)
めるのは、
樂
(
たのし
)
く
愉快
(
ゆくわい
)
である。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
と
然
(
さ
)
も
若氣
(
わかげ
)
に
思込
(
おもひこ
)
んだやうな
顏色
(
かほつき
)
をして
云
(
い
)
つた。
川柳
(
せんりう
)
を
口吟
(
くちずさ
)
んでかむりづけを
樂
(
たのし
)
む、
其
(
そ
)
の
結構
(
けつこう
)
な
部屋
(
へや
)
がしらの
女房
(
にようばう
)
を、ものして、
居
(
ゐ
)
るから
怪
(
け
)
しからぬ。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
最早
(
もう
)
〆
(
しめ
)
たものと、今度は
客間
(
きやくま
)
に石を
置
(
お
)
かず、
居間
(
ゐま
)
の
床
(
とこ
)
に
安置
(
あんち
)
して何人にも
祕
(
かく
)
して、只だ
獨
(
ひと
)
り
樂
(
たのし
)
んで居た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さてしつくりと
勝負
(
せうふ
)
を
樂
(
たのし
)
みたくなるやうなのはめつたにない。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
不精々々
(
ふしやう/″\
)
にやつた
仕事
(
しごと
)
に
立派
(
りつぱ
)
な
仕事
(
しごと
)
はない、そして
一生懸命
(
いつしやうけんめい
)
に
仕事
(
しごと
)
する
時
(
とき
)
ほど
樂
(
たのし
)
いものはないやうだ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
最
(
もつと
)
も
神樂坂
(
かぐらざか
)
を
歩行
(
ある
)
くのは、
細君
(
さいくん
)
の
身
(
み
)
に
取
(
と
)
つて、
些
(
ちつ
)
とも
樂
(
たのし
)
みなことはなかつた。
既
(
すで
)
に
日
(
ひ
)
の
内
(
うち
)
におさんを
連
(
つ
)
れて、
其
(
そ
)
の
折
(
をり
)
は、
二枚袷
(
にまいあはせ
)
に
長襦袢
(
ながじゆばん
)
、
小紋
(
こもん
)
縮緬
(
ちりめん
)
三
(
み
)
ツ
紋
(
もん
)
の
羽織
(
はおり
)
で、
白足袋
(
しろたび
)
。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
も、
晩飯
(
ばん
)
の
樂
(
たのし
)
みにして
居
(
ゐ
)
たのであるから。……
私
(
わたし
)
は
實
(
じつ
)
は、すき
腹
(
ばら
)
へ
餘程
(
よほど
)
こたへた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
旅
(
たび
)
は
樂
(
たのし
)
い、
又
(
また
)
寂
(
さび
)
しい、としをらしく
成
(
な
)
ると、
何
(
なに
)
が、そんな
事
(
こと
)
。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
樂
部首:⽊
15画
“樂”を含む語句
歡樂
快樂
享樂
娯樂
音樂
倶樂部
獨樂
神樂坂
樂器
安樂
猿樂町
樂人
慰樂
愉樂
管絃樂
安樂椅子
安樂倚子
神樂
氣樂
樂屋
...