“草寮”の読み方と例文
読み方割合
こや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歸りて之を煮んとする時、ロオザが兄なる人我等の住める草寮こやに憩ひて、我目のくべきを見窮みきはめ、我を拿破里にて往きぬ。手術は功を奏せり。
『この処に山人やまびと草寮こやあり。兵卒数人火を囲みて聖涙酒をめり。こは遊覧の客をまもりて賊を防ぐものなりとぞ』
ヴエスヴイオ山 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
母の膝下しつかにて過す精進日せじみびは、常にも増してたのしき時節なりき。四邊あたりの光景は今猶きのふのごとくなり。街の角、四辻などには金紙銀紙の星もて飾りたる常磐木ときはぎ草寮こやあり。