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愉
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たのし
ふりがな文庫
“
愉
(
たのし
)” の例文
姉がヴァイオリンを
弾
(
ひ
)
いて
伴
(
とも
)
に
愉
(
たのし
)
んだある夏の夕暮だったが、いま姉も一緒につれてここをこうして旅したなら、どんなことを姉は云い出すだろうと空想したりした。
罌粟の中
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
ほかの参観人は将棋の専門家、又は、好棋家で、棋譜をたのしむ人たちであるから、控室で指手を研究して
愉
(
たのし
)
んでゐるが、私は将棋はヘタクソだから、さうは、いかない。
勝負師
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
二度目の二年生の授業が始まると、私は何といふ事もなく学校に行くのが
愉
(
たのし
)
くなつて、今迄は飽きて/\仕方のなかつた五十分
宛
(
づつ
)
の授業が、他愛もなく過ぎて了ふ様になつた。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それより照子、
鬱々
(
うつうつ
)
として
愉
(
たのし
)
まず、
愁眉
(
しゅうび
)
容易に開けざるにぞ、在原夫人は
語
(
ことば
)
を尽して、
賺
(
すか
)
しても、慰めても頭痛がするとて額を
押
(
おさ
)
え、弱果てて見えたまえば、見るに見かねて
侍女等
(
こしもとども
)
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
深沢は、それとなく後をつけて来たのか、或は、レールに横たわった京子の死骸に、恋する者の素早い直感で、源吉の計画を
覚
(
さと
)
ったのだろう。そして、京子との不思議な、
愉
(
たのし
)
き心中……
鉄路
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
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日日
愉
(
たのし
)
みとなつたのである。
聴雨
(新字旧仮名)
/
織田作之助
(著)
二度目の二年生の授業が始まると、私は何といふ事もなく學校に行くのが
愉
(
たのし
)
くなつて、今迄では飽きて/\仕方のなかつた五十分宛の授業が、他愛もなく過ぎて了ふ樣になつた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
愉
常用漢字
中学
部首:⼼
12画
“愉”を含む語句
愉快
不愉快
愉悦
愉楽
愉樂
愉快氣
大愉快
心愉
愉快気
愉快々々
静愉
歓言愉色
愉楽三昧
愉快相
愉園
愉々快々
安愉
卑劣不愉快
人愉快