“ら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
84.5%
5.2%
2.1%
2.1%
2.1%
0.9%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝかしこにたくさんにありますから、これひととほり見物けんぶつしてあるくだけでも、ロンドンで一週間いつしゆうかんぐらゐは、大丈夫だいじようぶかゝるでせう。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
鼠色の服を着けさふらて、帽は黒のおほへるをして甲板かんぱんに立ちさふらふに、私を不思議さうのぞかぬはなく、はづかしくさふらひき。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
perceptual な叙述のもっとも簡便な形式は洋卓テーブル唐机とうづくえのごとしとか、柹は赤茄子のごとしとか、のごとしとか、すべて眼に見、耳に聞き、手に触れ、口に味わい
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここに、一つ目と二つ目の浜境はまざかい、浪間のいわすそに浸して、路傍みちばたと高い、一座のごとき丘がある。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三日は下女多忙で自分に構ってくれぬ事と思いいたが、幾日立っても至極の無挨拶なるに業をにやし、烈火のごとく憤って男爵夫人に痰呵たんかを切り
くに仕上げる事が出来ます、手古摺てこずる事が少ないのです。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
さるによつてやつがれは、常に和殿を貴とみ、早晩いつかよしみを通ぜんとこそ思へ、いささかも仇する心はなきに、何罪科なにとがあつて僕を、かまんとはしたまふぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
かくて時刻も移りしかば、はや退まからんと聴水は、他の獣わかれを告げ、金眸が洞を立出でて、倰僜よろめく足を踏〆ふみしめ踏〆め、わが棲居すみかへと辿たどりゆくに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
このほど大王何処いずくよりか、照射ともしといへる女鹿めじかを連れ給ひ、そが容色におぼれたまへば、われちょうは日々にがれて、ひそかに恨めしく思ひしなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
げにや悪に強きものは、また善にも強しといふ。なんじ今前非を悔いて、吾がために討入りの、計策はかりごとを教ふることまめなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
きたる」は行四段の動詞である。「み冬つき春は吉多礼登キタレド」(巻十七・三九〇一)「冬すぎて暖来良思ハルキタルラシ」(巻十・一八四四)等の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ウラサブルは「心寂こころさびしい」意。サマネシはサは接頭語、マネシは「多い」、「しきり」等の語に当る。ナガラフはナガルという行下二段の動詞を二たび行下二段に活用せしめた。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼女の想像どおり、使者は、口を極めて、夫人を邸の外へして行こうと努めた。
「ごん!」と老人は見返えりもせず、暗い海上を指差した。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『ここすこ掃除そうじしたいものだな、ニキタ。ひどにおいだ。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
(三)ナニそれわ君の眼が如何どうかしてるのだ。
三角と四角 (その他) / 巌谷小波(著)