“曹(ら)” の例文
このほど大王何処(いずく)よりか、照射(ともし)といへる女鹿(めじか)を連れ給ひ、そが容色に溺(おぼ)れたまへば、われ曹(ら)が寵(ちょう)は日々に剥(そ)がれて、私(ひそ)かに恨めしく思ひしなり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
げにや悪に強きものは、また善にも強しといふ。爾(なんじ)今前非を悔いて、吾曹(ら)がために討入りの、計策(はかりごと)を教ふること忠(まめ)なり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「否(いな)、こはわれ此処にて拾ひしなり」「否、爾が盗みしなり。見れば頸筋に輪もあらず、爾曹(ら)如き奴あればこそ、撲犬師(いぬころし)が世に殖(ふ)えて、わが們(ともがら)まで迷惑するなれ」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)