“御曹司”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんぞうし93.8%
オンゾウシ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右近将監うこんしょうげん様の御曹司おんぞうし、風流洒落の貴公子として、おとなしく殿がおわすなら、私も京伝や蜀山人の伴侶、雅号蝸牛の舎の貝十郎として
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ついでに、脇差のこうがいをぬらし、びんの乱れをなでつけて、紋を直した落着きは、こんな場合にも、さすが尾張の御曹司おんぞうしです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おもろ草紙の古語にも、生きた首里の内裏語ダイリコトバにも、やまとの古い語が、到る処に交りこんでゐた。首里宮廷の巫女の伝へた古詞には、島渡りして来た山城の都の御曹司オンゾウシの俤が語られた。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)