“おんぞうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オンゾウシ
語句割合
御曹子54.5%
御曹司45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一馬の方は元来が大金満家の御曹子おんぞうしのところへ、時局的にも酒造家であり、数十万町歩の山林は持っている、イヤでも闇の大金がころがりこむ
不連続殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
弁慶の長刀なぎなた山鉾やまぼこのように、見える、見える。御曹子おんぞうしは高足駄、おなじような桃太郎、義士の数が三人ばかり。五人男が七人居て、かりがねが三羽揃った。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「私の一存ではどうもなりませぬ、九郎御曹司おんぞうしに伺いを立てました上で」
まず紀州様の御曹司おんぞうし、萩丸様を取り返し、明暦義党の謀叛人どもを、一人のこらず討ってとれと、一万にあまる大兵を出し……
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)