“生月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いけづき80.0%
せいげつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは生月いけづき駿三という近頃売り出した「テアトル築地」の新劇俳優、貴公子揃いの中でも特別上等の美男、本当に水も垂れそうな男振りです。
古城の真昼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
柿色の篠懸すずかけに初夏の風をなびかせて、最上川の緑を縫った棧道をさかのぼり、陸奥むつの藤原領へ越える峠の一夜、足をとどめた生月いけづきの村の方からくる源遠き峡水であるから
姫柚子の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
結婚届に印を押してくれと云ふことだつたから、良人をつとの名や生月せいげつを書いて印を押した。原籍地には大字おほあざから小字こあざまであるのであるから私が覚えて居る筈もない。書附かきつけを見ながら書いたのである。
六日間:(日記) (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)