“跪座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひざまず30.8%
きざ30.8%
あぐら15.4%
かしこ7.7%
かしこま7.7%
つくば7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そういうお慈悲深い桔梗様だ、恋してはならぬ、手を取ってはならぬ、うむ、そうして跪座ひざまずいてはならぬ」
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「無礼者。わらわを知らぬか」と一睨いちげいすると、呉一郎は愕然たるおももちで鍬を控えて立止ったが、「アッ。貴女あなたは楊貴妃様」と叫びつつ砂の上に跪座きざした。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私はそういうと、ぐったりと跪座あぐらを組み、そういうとき吐息をすると、それなりからだのちからが抜けてしまうような気がするように、だらりとしてしまった。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
弓を伏せて跪座かしこまる。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御嶽冠者はこう云いながら、自分の前に跪座かしこまっている筑紫権六の顔を見た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すぐに突き飛ばされ意気地いくじなくよろめいたが、一緒に小屋の片隅へ集まりそこへおとなしく跪座つくばった。そうしてそこから焚火越しに山吹の顔を見守った。一人の女と五匹の狼。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)