跪座あぐら)” の例文
私はそういうと、ぐったりと跪座あぐらを組み、そういうとき吐息をすると、それなりからだのちからが抜けてしまうような気がするように、だらりとしてしまった。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
あたかも何かそこに影のようなものでも折折見出さなければならないように……しかし童子はおとなしく、ただ小さい跪座あぐらをくんで、ひとりで、それがひとりであるために充分であるように
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)