“ことわざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コトワザ
語句割合
92.6%
俚諺5.4%
俚言1.0%
俗諺0.5%
諺言0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことわざに「地獄の沙汰さたも金次第」というも、運命の沙汰はこの限りにあらず。ゆえに、王公貴人も運命に対しては大いに迷うところあり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
それからまた一転して、今度は素子と俚諺ことわざの話がはじまった。その話では素子が感興を面に浮べ、帳面をひろげて書きこんだりしている。
広場 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
やぶ寸善すんぜん尺魔せきま俚言ことわざむべなる哉大藤武左衞門の女兒むすめお光は孝行のとくならず隣家となり老婆らうば婚姻こんいんの事如斯とふれ歩行あるくより思はぬ事の起りて喜ぶ幸ひも今ふりかは災禍わざはひもとを如何と尋るに此裏長家の家主を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
君の今言った秋茄子を嫁に食わせるなという俗諺ことわざも味がいからという訳であるまい、多分妊娠前にんしんぜんや妊娠中の若い女に毒だから食べさせるなという親切ないましめだろう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
棄ても歎願たんぐわんせねば第一しんだ母親の位牌ゐはいの前へも言譯なし久左衞門とか云人のなさけによりてかく迄に成人ひとゝなりたる者なるか親は無とも子はそだつとの諺言ことわざも今知られけるとは云物の是迄は苦勞くらう辛苦しんく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)