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送別
読み方 | 割合 |
そうべつ | 66.7% |
さうべつ | 33.3% |
奈美子は
白い
布で
頭をくる/\
捲いて、
寂しい
彼の
送別の
席につれ
出されて、
別室に
待たされてゐたことなぞも、
仲間の
話柄に
残された。
いろ/\の
厚き
待遇を
受けた
後、
夜の八
時頃になると、
當家の
番頭手代をはじめ
下婢下僕に
至るまで、
一同が
集つて
送別の
催をする
相で、
私も
招かれて
其席へ
連なつた。
是はまた
格別の
賑はひ、
郡司大尉の
壮行をまのあたり見て、子や
孫に
語りて
教草にせんと、
送別の
外の
遊人も多くして、
帰さは
筇を
此に
曳きしも
少からで、また
一倍の
賑はひはありしならん