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べつしつ
『
例へば
隅の
別室を
藥局に
當てやうと
云ふには、
私の
考では、
極く
少額に
見積つても五百
圓は
入りませう、
然し
餘り
不生産的な
費用です。』
弔礼のために、
香川家を
訪れたものが、うけつけの
机も、
四つばかり、
応接に
山をなす
中から、
其処へ
通された
親類縁者、それ/″\、
又他方面の
客は、
大方別室であらう。
あ、エウゲニイ、フエオドロヰチの
有仰るには、
本院の
藥局が
狹隘ので、
之を
別室の一つに
移轉しては
奈何かと
云ふのです。