“ひところ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一頃93.3%
一時3.3%
一轉3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後も地方を今紫の名を売物にして、若い頃の男舞いを持ち廻っていた様であった。一頃ひところは、根岸に待合めいたこともしていた。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
でも自害をなさいました、後一年ばかり、一時ひところはこの土地で湯屋でも道端でも唄って、お気の弱いのをたっとむまでも、初路さんの刺繍を恥かしい事にいいましたとさ。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
障子しようじのような建具たてぐえついたならば、この建具たてぐたふすこと、衣類いるいえついたときは、ゆかまた地面じめん一轉ひところがりすれば、ほのほだけはえる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)