-
トップ
>
-
一回
>
-
ひとまはり
御米は
家中を
一回回つた
後、
凡てに
異状のない
事を
確かめた
上、
又床の
中へ
戻つた。さうして
漸く
眼を
眠つた。
「
先刻表へ
出て、あの花を買つて
来ました」と代助は自分の周囲を
顧みた。三千代の
眼は代助に
随いて
室の
中を
一回した。其
後で三千代は鼻から強く
息を
吸ひ込んだ。
朗かに
風の往来を
渡る午後であつた。新橋の勧工
場を
一回して、広い通りをぶら/\と京橋の方へ
下つた。
其時代助の
眼には、向ふ
側の
家が、芝居の
書割の様に
平たく見えた。
“一回”の意味
《名詞・形容動詞》
一度。ひとたび。
一旦。とりあえず。
小説、漫画、番組などで回のひとつ。また最初の回。
手順の決まった練習や作業などのひとつぶん。
(やや古)ひとまわり。ひとめぐり。一巡。
(出典:Wiktionary)