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野宿
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のじゅく
ふりがな文庫
“
野宿
(
のじゅく
)” の例文
それは、
黒
(
くろ
)
っぽい
岩
(
いわ
)
のような
石
(
いし
)
のかけらでありました。
少年
(
しょうねん
)
は、その
夜
(
よる
)
は、ついにこの
石
(
いし
)
を
抱
(
だ
)
いたまま、
坂
(
さか
)
の
下
(
した
)
の
草原
(
くさはら
)
の
中
(
なか
)
で
野宿
(
のじゅく
)
をしました。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ニールスは、ラプランドへの
旅
(
たび
)
はとてもできそうもないと思うと、
悲
(
かな
)
しくなってきました。それに、今夜の
寒
(
さむ
)
い
野宿
(
のじゅく
)
のことも、心配でたまりません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「堺や天王寺辺は、関東勢で、うっかり
野宿
(
のじゅく
)
も出来はしません。安全なのは、平野をすぎて淀へ出ちまうことですね」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こう
山奥
(
やまおく
)
深
(
ふか
)
く
入
(
はい
)
っては、もう
今更
(
いまさら
)
引
(
ひ
)
っ
返
(
かえ
)
して、うちへ
帰
(
かえ
)
ろうにも
帰
(
かえ
)
れなくなりました。
仕方
(
しかた
)
がないので、
今夜
(
こんや
)
は山の中に
野宿
(
のじゅく
)
をすることにきめました。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
太陽もだいぶん下へさがっている。へたをすれば、この山の中に
野宿
(
のじゅく
)
しなくてはならない。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
が犬も人間のように、私に
噛
(
か
)
みついて追い出してしまったのです。私がどういう者であるか犬も知っていたのでしょう。私は野原に出て行って、星の下に
野宿
(
のじゅく
)
をしようと思いました。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
けれど爺さんは首を振って、その広場に
野宿
(
のじゅく
)
すると言ってききません。
キンショキショキ
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「ああ、今夜も
野宿
(
のじゅく
)
かな。これからまもなく天竜川の渡し、そこへ行くまでの間で、
社
(
やしろ
)
かお寺の
庇
(
ひさし
)
の下をお借り申さなくちゃあならねえ。それとも夜通し突っ走って、行けるところまで行こうかしら」
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
私
(
わたし
)
たちは、
今夜
(
こんや
)
は、
野宿
(
のじゅく
)
をしなければならないでしょうね。」と、
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
が、
頼
(
たよ
)
りなさそうにいいました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
先
(
さき
)
いくら行っても
泊
(
とま
)
る
家
(
いえ
)
を
見
(
み
)
つけるあてはないのですから、
今夜
(
こんや
)
は
野宿
(
のじゅく
)
をするかくごをきめて、それにしても、せめて
腰
(
こし
)
をかけて
休
(
やす
)
めるだけの木の
陰
(
かげ
)
でもないかと
思
(
おも
)
って
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「あつかましゅうございますが、どうも年よりを連れては、
野宿
(
のじゅく
)
もなりかねまして」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宿屋がないような
辺鄙
(
へんぴ
)
なところへ行くと、雨の降る間は幾日も神社の中に泊っていたり、天気の日には
木影
(
こかげ
)
に
野宿
(
のじゅく
)
したりしました。下にござを敷き上に毛布をかけて、爺さんと猿とは一緒に寝ました。
キンショキショキ
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「しようがない。今夜、滝の音を聞きながら
野宿
(
のじゅく
)
だ」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
野宿
(
のじゅく
)
をするにしても、この
雪
(
ゆき
)
ではねるところもないだろう。」と、ほかの
男
(
おとこ
)
がいいました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いっそ
野宿
(
のじゅく
)
ときめようか、それにしてもこうおなかがすいてはやりきれない、せめて
水
(
みず
)
でも
飲
(
の
)
ましてくれる
家
(
うち
)
はないかしらと、
心細
(
こころぼそ
)
く
思
(
おも
)
いつづけながら、とぼとぼ
歩
(
ある
)
いて行きますと
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
民家
(
みんか
)
の
軒
(
のき
)
に
戸板
(
といた
)
をだして、そこに
野宿
(
のじゅく
)
をする
覚悟
(
かくご
)
のものが
幾組
(
いくくみ
)
となく見うけられた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こんなところへきては、
後
(
うし
)
ろへもどるようなものだ。あのおばあさんは、うそをいったな。」と、
大将
(
たいしょう
)
は
怒
(
おこ
)
られました。その
夜
(
よ
)
は
野宿
(
のじゅく
)
をして、
翌日
(
あくるひ
)
、またその
道
(
みち
)
を
引
(
ひ
)
き
返
(
かえ
)
したのです。
強い大将の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
野宿
(
のじゅく
)
の夜半もすぎていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“野宿”の意味
《名詞》
野外で寝て夜を明かすこと。
(出典:Wiktionary)
“野宿”の解説
野宿(のじゅく)は、屋外で睡眠をとりながら夜を過ごすこと。寝泊まりの意。もっとも原初的な宿泊方法である。
(出典:Wikipedia)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“野”で始まる語句
野
野原
野暮
野分
野面
野郎
野良
野路
野菜
野茨