“戸板”の読み方と例文
読み方割合
といた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木魚のおじいさんの奥方も、考えたはてに、戸板といたをもってきて、その上でおせんべを焼いて売りだした。一文のお客にも
勘次かんじはおつぎを相手あひて井戸端ゐどばた青菜あをな始末しまつをしてる。つてをけあらつた青菜あをなは、べたへよこたへた梯子はしごうへに一まいはづしてつてせたその戸板といたまれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
もしこのはさまると、人畜じんちく牛馬ぎゆうば煎餅せんべいのようにつぶされるといはれ、避難ひなん場所ばしよとしては竹藪たけやぶえらべとか、戸板といたいてこれをふせげなどといましめられてゐる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)