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戸板
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といた
ふりがな文庫
“
戸板
(
といた
)” の例文
木魚のおじいさんの奥方も、考えたはてに、
戸板
(
といた
)
をもってきて、その上でおせんべを焼いて売りだした。一文のお客にも
旧聞日本橋:09 木魚の配偶
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
勘次
(
かんじ
)
はおつぎを
相手
(
あひて
)
に
井戸端
(
ゐどばた
)
で
青菜
(
あをな
)
の
始末
(
しまつ
)
をして
居
(
ゐ
)
る。
根
(
ね
)
を
切
(
き
)
つて
桶
(
をけ
)
で
洗
(
あら
)
つた
青菜
(
あをな
)
は、
地
(
ち
)
べたへ
横
(
よこた
)
へた
梯子
(
はしご
)
の
上
(
うへ
)
に一
枚
(
まい
)
外
(
はづ
)
して
行
(
い
)
つて
載
(
の
)
せた
其
(
その
)
戸板
(
といた
)
へ
積
(
つ
)
まれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
もし
此
(
この
)
裂
(
さ
)
け
目
(
め
)
に
挾
(
はさ
)
まると、
人畜
(
じんちく
)
牛馬
(
ぎゆうば
)
、
煎餅
(
せんべい
)
のように
押
(
お
)
し
潰
(
つぶ
)
されるといはれ、
避難
(
ひなん
)
の
場所
(
ばしよ
)
としては
竹藪
(
たけやぶ
)
を
選
(
えら
)
べとか、
戸板
(
といた
)
を
敷
(
し
)
いてこれを
防
(
ふせ
)
げなどと
戒
(
いまし
)
められてゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
民家
(
みんか
)
の
軒
(
のき
)
に
戸板
(
といた
)
をだして、そこに
野宿
(
のじゅく
)
をする
覚悟
(
かくご
)
のものが
幾組
(
いくくみ
)
となく見うけられた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さいぜん
走
(
はし
)
りたる
者
(
もの
)
ども
戸板
(
といた
)
むしろなど
担
(
かた
)
げる用意をなしきたり、
妻
(
つま
)
がもちたる
首
(
くび
)
をもなきからにそへてかたげければ、人々
前後
(
ぜんご
)
につきそひ、つま子らは
哭
(
なく
)
々あとにつきて
皈
(
かへ
)
りけるとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
それでも、
妄
(
やたら
)
に、
戸板
(
といた
)
の
上
(
うへ
)
で
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
されば
竹藪
(
たけやぶ
)
に
逃
(
に
)
げ
込
(
こ
)
めとか、
戸板
(
といた
)
を
敷
(
し
)
いて
避難
(
ひなん
)
せよとかいふ
注意
(
ちゆうい
)
は
餘
(
あま
)
りに
用心
(
ようじん
)
すぎるように
思
(
おも
)
はれる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
假令
(
たとひ
)
どうした
處
(
ところ
)
で
勘次
(
かんじ
)
の
許
(
もと
)
へ
歸
(
かへ
)
らねばならぬことに
極
(
きま
)
つて
居
(
ゐ
)
るのだから、それには
戸板
(
といた
)
へ
乘
(
の
)
せてやる
樣
(
やう
)
な
病氣
(
びやうき
)
の
起
(
おこ
)
るまで
奉公
(
ほうこう
)
させて
置
(
お
)
くよりも、
丈夫
(
ぢやうぶ
)
なうちに
暇
(
ひま
)
を
取
(
と
)
らせて
還
(
かへ
)
して
畢
(
しま
)
へば
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
戸板
(
といた
)
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
漸
(
やうや
)
く
整骨醫
(
せいこつい
)
の
門
(
もん
)
に
達
(
たつ
)
した。
整骨醫
(
せいこつい
)
の
家
(
いへ
)
はがら
竹
(
たけ
)
の
垣根
(
かきね
)
に
珊瑚樹
(
さんごじゆ
)
の
大木
(
たいぼく
)
が
掩
(
おほ
)
ひかぶさつて
陰氣
(
いんき
)
に
見
(
み
)
えて
居
(
ゐ
)
た。
戸板
(
といた
)
を三
角形
(
かくけい
)
に
合
(
あは
)
せて
駕籠
(
かご
)
のやうに
拵
(
こしら
)
へたのが
垣根
(
かきね
)
の
内
(
うち
)
に
置
(
お
)
かれてあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
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