トップ
>
何日
>
いつ
ふりがな文庫
“
何日
(
いつ
)” の例文
「毎日」は
何日
(
いつ
)
でも私の方より
材料
(
たね
)
が二つも三つも少かつた。取分け私自身の聞出して書く材料が、一つとして先方に載つて居ない。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
相「此の相川は年老いたれども、其の事は命に掛けて飯島様の
御家
(
おいえ
)
の立つように計らいます、そこでお前は
何日
(
いつ
)
敵討に
出立
(
しゅったつ
)
なさるえ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
老俳友の南圃さんが
何日
(
いつ
)
か金沢の庭のなかできじの啼くのは、本多さんのお庭だけだ、一度見ておきたまへと言つたことを思ひ出した。
名園の落水
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
朝である、
七宝寺
(
しっぽうじ
)
の山で、ごんごんと鐘が鳴りぬいた、
何日
(
いつ
)
もの
刻
(
とき
)
の鐘ではない、約束の三日目だ。吉報か、凶報かと村の人々は
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どうして、江戸の女子は
姝
(
きれい
)
でございますから」と、云って主翁は急に用を思い出したようにして、「命日は
何日
(
いつ
)
でございます」
立山の亡者宿
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
何日
(
いつ
)
であったか寝床を出て鉢前の処の雨戸を繰ると、あの
真正面
(
まとも
)
に北を受けた縁側に落葉交りの雨が顔をも出されないほど吹付けている。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
この後にも、
何日
(
いつ
)
、
何時
(
なんどき
)
そういったふらちな奴らの言葉に耳をお傾けになって、院宣をお下しになるか、わかったものではない。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
ただある一人の友は、予が二三日前学校の窓に依りて、
何日
(
いつ
)
になく、沈んだる調子にて、何か考へいたりしを、見しといへり。
一青年異様の述懐
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
蟻はちつとも休みなしに、そのどれにもこれにも一と口づつ食べ物をわけてやるのだ。そして、それが育つて行つて、
何日
(
いつ
)
か蟻になるのだ。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
若
(
も
)
し
此
(
こ
)
の女がここの
門
(
かど
)
を
潜
(
くぐ
)
った所を見ると、妾は
何日
(
いつ
)
でも
押掛
(
おしか
)
けて来て、頭の毛を一本一本引ッこ抜いて
与
(
や
)
るから、
然
(
そ
)
う思ってお
在
(
いで
)
なさい。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今後とも、貴方は狭山さんの為には
何日
(
いつ
)
でも死んで下さい。何日でも死ぬと云ふ覚悟は、始終きつと持つてゐて下さい。可う御座いますか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「だけど残念なのは、あの混血児の小僧を逃がしたことですよ父さん、奴は又きっと
何日
(
いつ
)
か仕返しにやって来ますぜ……」
黒襟飾組の魔手
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
しかし
何日
(
いつ
)
どう云う風にして
各自
(
めいめい
)
が別れ別れになるにしても、きっと
家
(
うち
)
の者は誰一人あのちびのティムのことを——うん
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
「ええ、実は昨晩少し天候が悪かったものですから責任上心配して、今朝は
何日
(
いつ
)
もより少し早く六時半に出勤しました」
デパートの絞刑吏
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
「そしたらそれ
何日
(
いつ
)
にしょう?」「
何日
(
いつ
)
いうたかて、こないに監禁同様にしられてたら、今日より外に機会あれへん。」
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「
愈々
(
いよ/\
)
何日
(
いつ
)
と
決定
(
きま
)
つた?」と女の顏を
熟
(
ぢつ
)
と見ながら訊ねた。女は十九か二十の年頃、色青ざめて
左
(
さ
)
も力なげなる樣は病人ではないかと僕の疑つた位。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「すると、その辺のことを、正確に記憶していますか。お父さんが、そういう行動を始めたのは、
何日
(
いつ
)
ごろだったか」
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
何故なら、
何日
(
いつ
)
か暇な時、その深淵をのぞき、その祕密を探り、その本性を分解することが出來るかも知れないから。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
これは或るいは私の自惚れかも知れませんが、
何日
(
いつ
)
も魯迅さんのことを話しているとそんなことが頭に浮んで来て一人で微苦笑することがありますネー。
魯迅さん
(新字新仮名)
/
内山完造
(著)
そして
何日
(
いつ
)
かは
雷
(
かみなり
)
のような
音
(
おと
)
がして、その格子戸が
開
(
あ
)
くだろうと、甘いあくがれを胸に持って待っていて見たけれど、とうとう格子戸は
開
(
あ
)
かずにしまった。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
何日
(
いつ
)
ながめても何とも言わず美くしく、どんな気持のあしい時とても、あの絵すがたを見さえすれば、かくも美くしく生れついたわが身の仕合せを思い出し
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
何日
(
いつ
)
だったか、
一寸
(
ちょっと
)
忘れたが、
或
(
ある
)
冬の夜のこと、私は
小石川区金富町
(
こいしかわくきんとみちょう
)
の
石橋思案
(
いしばししあん
)
氏の
家
(
うち
)
を訪れて、
其処
(
そこ
)
を辞したのは、
最早
(
もう
)
十一時頃だ、非常に
真暗
(
まっくら
)
な晩なので
青銅鬼
(新字新仮名)
/
柳川春葉
(著)
槌で叩たなら頭が砕けるにもしろ必ず
膨揚
(
はれあが
)
ります決して
何日
(
いつ
)
までも凹込んで居ると云う筈は無い、
夫
(
それ
)
だのにアノ傷が実際凹込んで居るのは
何
(
ど
)
う云う訳でしょう
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
三年前の
夜這星
(
よばいぼし
)
の出る晩というのは、
何日
(
いつ
)
のことだか、その夜這星とは、何の星のことだかわからない。
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
兄に頼めば
今日明日
(
きょうあす
)
にも
方
(
かた
)
がつくものと、思い込んでいたのに、
何日
(
いつ
)
までも
埒
(
らち
)
が明かないのみか、まだ先方へ出かけてもくれないので、だいぶ不平になったのである。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この家ならば、
何日
(
いつ
)
か遠い以前にでも、夢にであるか、幻にであるか、それとも疾走する汽車の窓からででもあつたか、何かで一度見たことがあるやうにも彼は思つた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
瘠
(
や
)
せた男は役人生活をしてゐるからには、
何日
(
いつ
)
また大臣の椅子に
直
(
なほ
)
らうかも知れぬ加藤さんだ、一寸出迎へをした位で、そんな場合に官等の一つも
上
(
あが
)
る事が出来たなら
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
初めの
裡
(
うち
)
は牛肉を食べたかったので、母が持って来てくれるまでに御飯を食べてしまわないようと少しずつ遅くかかって食べ出したが、
何日
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にかお腹が
膨
(
ふく
)
れて来た。
火
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
何日
(
いつ
)
ぞやは障子を開けておいたのが惡いとかいつて、突然手近にあつた子供の
算盤
(
そろばん
)
で細君の
横面
(
よこつら
)
を思ひきり
抛
(
なぐ
)
つた。細君の顏はみる/\腫れ上つた、眼にも血が
浸
(
にじ
)
んで來た。
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「さあ、——」と帆村は首領の背中を銃口で押して
威嚇
(
いかく
)
した。「この図譜が出て来たからには、もう観念してよいだろう。こいつの実行期は
何日
(
いつ
)
だ、それを云ってみたまえ」
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「節分から百四十四日目は、八十八夜から五十六日目じゃないか、八十八夜は
何日
(
いつ
)
だい?」
銭形平次捕物控:089 百四十四夜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
予は
別
(
わけ
)
て草餅を好むを以て日々の喰料とせり。亦久しく貯えて長く用ゆるには、煮て干し上げて貯うる時は、
何日
(
いつ
)
も草餅を喰せんと欲する時に臨んで草餅と為す事を得るなり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
姉がまだ東京に居ました頃、あの家の二階の袋戸棚の前へ幼い甥を呼びつけて、その戸棚の中に入れて置いた
燒饅頭
(
やきまんぢゆう
)
が
何日
(
いつ
)
の間にか失くなつたことを責めたことが有りました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
愛子さんに深い親しみを感じていらっしゃればこそ、けさはわざわざ
何日
(
いつ
)
ごろ死ぬだろうと見に来てくださったのね。なんとお礼を申していいか、そこはお察しくださいまし。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
謀反人も明智のやうなは
道理
(
もつとも
)
だと伯龍が講釈しましたが彼奴のやうなは大悪無道、親方は何日のつそりの頭を鉄扇で打ちました、
何日
(
いつ
)
蘭丸にのつそりの領地を
与
(
や
)
ると云ひました
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
何日
(
いつ
)
も眼ぼしい物のない家の中をかきまはした後で子供達二人が縮こまつて眠つてゐる蒲団をハギとつて子供達を畳の上にころがし、台所のかまどから釜を持つて出てゆきました。
火つけ彦七
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
久し振りの
歌舞伎
(
かぶき
)
が楽しみだとか、福助が早く見たいとか、
何日
(
いつ
)
の音楽会は誰さんのピアノが一番聴きものだとか、女の癖に東京風の
牛鍋
(
ぎゅうなべ
)
が早くたべたいとか、とか、とか、とか
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
偏
(
ひとえ
)
に
定役
(
ていえき
)
の
多寡
(
たか
)
を以て賞罰の
目安
(
めやす
)
となせし
風
(
ふう
)
なれば、囚徒は
何日
(
いつ
)
まで入獄せしとて改化
遷善
(
せんぜん
)
の道に
赴
(
おもむ
)
かんこと思いもよらず、悪しき者は益〻悪に陥りて、専心取締りの
甘心
(
かんしん
)
を迎え
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
それは
恰
(
あだか
)
も、
彗星
(
ほうきぼし
)
が出るような具合に、
往々
(
おうおう
)
にして、見える。が、
彗星
(
ほうきぼし
)
なら、天文学者が既に何年目に見えると悟っているが、
御連中
(
ごれんちゅう
)
になると、そうはゆかない。
何日
(
いつ
)
何時
(
なんどき
)
か分らぬ。
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その前にも二、三度
逢
(
あ
)
ったおり言ってみたが、微笑と軽いうなずきだけで、さて
何日
(
いつ
)
になっても日を定めて語ろうとした事のなかったのは、全くあの人にとっても遺憾なことであった。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
漸々
(
だんだん
)
自分の
行末
(
いくすえ
)
までが気にかかり、こうして東京に出て来たものの、
何日
(
いつ
)
我が
望
(
のぞみ
)
が
成就
(
じょうじゅ
)
して国へ
芽出度
(
めでたく
)
帰れるかなどと、つまらなく悲観に陥って、月を
仰
(
あお
)
ぎながら、
片門前
(
かたもんぜん
)
の
通
(
とおり
)
を通って
死神
(新字新仮名)
/
岡崎雪声
(著)
などと
監
(
げん
)
は誇っていた。結婚の日どりも
何日
(
いつ
)
ごろというようなことを監が言うと、おとどのほうでは、今月は春の季の終わりで結婚によろしくないというような田舎めいた口実で断わる。
源氏物語:22 玉鬘
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
『
何日
(
いつ
)
になつたつて
我々
(
われ/\
)
を
决
(
けつ
)
して
出
(
だ
)
すものか。』イワン、デミトリチは
云
(
い
)
ふ、『
我々
(
われ/\
)
を
茲
(
こゝ
)
で
腐
(
くさ
)
らして
了
(
しま
)
ふ
料簡
(
れうけん
)
だらう!
來世
(
らいせい
)
に
地獄
(
ぢごく
)
がなくて
爲
(
な
)
るものか、
這麼人非人共
(
こんなひとでなしども
)
が
如何
(
どう
)
して
許
(
ゆる
)
される、 ...
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
戦争
(
いくさ
)
はいやなもんでごあんすの、山木さん。——そいでその婚礼は
何日
(
いつ
)
?」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
賢一郎 (やや真面目に)杉田さんがその男に会うたのは
何日
(
いつ
)
のことや。
父帰る
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
お
前
(
まへ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
虚僞
(
いつはり
)
がなく、まこと
夫婦
(
めをと
)
にならう
氣
(
き
)
なら、
明日
(
あす
)
才覺
(
さいかく
)
して
使者
(
つかひ
)
をば
上
(
あ
)
げませうほどに、
何日
(
いつ
)
、
何處
(
どこ
)
で
式
(
しき
)
を
擧
(
あ
)
ぐるといふ
返辭
(
へんじ
)
をして
下
(
くだ
)
され、すれば、一
生
(
しゃう
)
の
運命
(
うんめい
)
をばお
前
(
まへ
)
の
足下
(
あしもと
)
に
抛出
(
なげだ
)
して
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
何日
(
いつ
)
かねえ、このお庭で、この離れで母様は坊やの夢を見たのよ」
少年・春
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
或時は里の子供等を集めて、昔の
剛者
(
つはもの
)
の物語など面白く言ひ聞かせ、喜び勇む無邪氣なる者の
樣
(
さま
)
を見て呵々と打笑ふ樣、二十三の瀧口、
何日
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
に習ひ覺えしか、さながら老翁の孫女を
弄
(
もてあそ
)
ぶが如し。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
余の得し所これに
止
(
とど
)
まらず、余は天国と縁を結べり、余は天国ちょう親戚を得たり、余もまた
何日
(
いつ
)
かこの涙の
里
(
さと
)
を去り、余の
勤務
(
つとめ
)
を終えてのち永き眠に就かん時、余は無知の異郷に赴くにあらざれば
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
あたたかく
在
(
あ
)
ると思ひて
何日
(
いつ
)
しかに身に付く清さ
愛
(
を
)
しむ日に持つ
遺愛集:02 遺愛集
(新字新仮名)
/
島秋人
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“何日”で始まる語句
何日頃
何日比
何日迄
何日々々