“分家”の読み方と例文
読み方割合
ぶんけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上杉うえすぎといふ苗字めうじをばいことにして大名だいめう分家ぶんけかせる見得みえぼうのうへなし、下女げじよには奧樣おくさまといはせ、着物きものすそのながいをいて、ようをすればかたがはるといふ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
新家しんやとか分家ぶんけとかそういう家を、一つ所へ八九軒建て、それだけで一郷を作り、その家々だけで団結し、共同の収穫所とりいれしょや風呂などを作り、祭葬冠婚の場合には、その中での宗家へ集まり
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
長男が婚姻するとともに、親夫婦は家を若い者に渡して、次男以下をつれて別居するふうは、伊豆の島々にもまた九州の海岸にもあり、これが同列分家ぶんけの一つの原因にもなったらしいところも方々にある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)