“きのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キノウ
語句割合
昨日96.1%
帰納0.9%
気嚢0.7%
昨0.7%
機能0.4%
昨夜0.4%
疇昔0.4%
日0.2%
昨朝0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日(きのう)聞いた時のように、今日もまた聞きたいものと、それとなく心待ちに待ちかまえるような事さえあるようになって来たのである。
鐘の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これは僕の推測で、あるいは誤っているかも知らぬが、多くの事実よりかく帰納(きのう)したく思う。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
一方、賊の風船は、第一のお台場を越したあたりで、遂に全く浮力を失い、ダブダブにしわのよった気嚢(きのう)を、巨大な章魚(たこ)の死骸の様に、水面に浮べた。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
唯(と)見(み)ると二大蛇長十余丈で渓中に遇うて相(あい)繞(まと)うに白い方が弱い、狩人射て黄な奴を殺した、暮方に昨(きのう)の人来って大いにありがたい、御礼に今年中ここで猟しなさい
城外の防禦(ぼうぎょ)陣地にあって、敵の先鋒(せんぽう)と戦っていた荒木の麾下(きか)が、そこの塹壕(ざんごう)を捨てて、城中へ総退却し始めた八月初め頃から、伊丹の町中へも、織田勢の兵馬がはいって来て、町の機能(きのう)は一時
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ええ、昨夜(きのう)ちょっと三味線堀を通ったら、馬春堂という幕が下がっているので、まあ珍しいとのぞいてみると、あなたの姿が見えないので、今日も通りがけに、そっと覗いて見たんですよ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに加えて、わたくしは俄(にわか)に腸を病み、疇昔(きのう)のごとく散行の興を恣(ほしいまま)にすることのできない身となった。またかつて吟行の伴侶であった親友某君が突然病んで死んだ。
放水路 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お母様(っかさま)が御膳が進まんと云う事はきゝましたが全くですか、昨日(きのう)お見舞に出た時、お食は如何(いかゞ)ですと申した処が、なに御飯(ごはん)は三椀(ばい)も喫(た)べられて旨いと仰ゃったが、それでは嘘ですか
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「昨朝(きのう)ちょっと寄って来た。叔母様(おばさん)も元気でいなさる。が、もう君たちが帰りそうなものだってしきりとこぼしていなすッたッけ。——赤坂(あかさか)の方でもお変わりもありませんです」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)