爭鬪あらそひ)” の例文
熱はたちまち爭鬪あらそひをとゞめぬ、されど彼等身を上ぐるをえざりき、其翼やににまみれたればなり 一四二—一四四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
小説に書かうとした許りでなく、其詩に好んで題材とし、又其眞摯なる時によく話題に選ぶのは、常に「肉と靈との爭鬪あらそひ」と云ふ事であつた。肉と靈! 渠は何日いつでも次の樣な事を云つて居た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
爭鬪あらそひ分くるひまもなみ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)