争闘あらそひ)” の例文
弁護士は小作人と地主との争闘あらそひを、蓮太郎は労働者の苦痛くるしみ慰藉なぐさめとを、叔父は『えご』、『山牛蒡やまごばう』、『天王草てんわうぐさ』、又は『水沢瀉みづおもだか』等の雑草に苦しめられる耕作の経験から
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
争闘あらそひのかそかなる深み
有権者の訪問、推薦状の配付、さては秘密の勧誘なぞがしきりに行はれる。壮士の一群ひとむれは高柳派の運動を助ける為に、既に町へ入込んだともいふ。選挙の上の争闘あらそひは次第に近いて来たのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
争闘あらそひ分くるひまもなみ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)