“そうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掃蕩27.3%
相当15.2%
掃討12.1%
争闘10.6%
相當7.6%
双刀3.0%
双頭3.0%
層塔3.0%
争奪戦1.5%
剿蕩1.5%
(他:10)15.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尊氏の博多入りは、歩武ほぶ堂々な入市ではない。途々、降参人を入れ、掃蕩そうとうの余勢を駆ッて、いつかちまたに乱入していたのである。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かるが故に、新たなる啓示が出現した時には、もって、ふるい啓示の上に築き上げられた迷信の大部分を掃蕩そうとうするの必要に迫られる。
ローマはもはや野蛮人らを国境外に掃蕩そうとうする力がなくて、彼らを自分のうちに合体させ、そして間もなく彼らは最上の番犬となってしまったのである。
その小供こども相当そうとう地位ちいのあるひと……たしか旗本はたもととかもう身分みぶんひとせがれでございまして
四百ねんといえば現世げんせでは相当そうとうなが星霜つきひでございますが、不思議ふしぎなものでこちらではさほどにもかんじませぬ。
が、家宅捜索かたくそうさくをすると、時価じか概算がいさん億円おくえん相当そうとうする金塊きんかい白金はくきん
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
「どうも、ゆゆしいことに相成りましたな。何せい、朝廷直々じきじき掃討そうとう軍ですら、たびたび打ち負かされて手を焼いているあいつらのこと」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀吉は、ここを尼子一党に預け、但馬たじま播磨はりま掃討そうとうを片づけると、ひとまず安土へ凱旋した。明けて天正六年の一月、湖南の春色は若かった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひとつ将軍がここで、烏騅うすいをとり返す事のついでに、それらの賊徒をも掃討そうとうしてみませんか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長崎やさかいあたりで、南蛮人なんばんじんが日本人と争闘そうとうすると、常習じょうしゅうにやるかれらの手口てぐちである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石見守長安いわみのかみながやす家中かちゅうで、うらぎり者が起ったか、でなければ、仲間同士どうし争闘そうとうか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
机博士の暗室あんしつにもぐりこんでいた春木清と牛丸平太郎は、思いがけなくも博士対首領のすさまじい争闘そうとうを見た。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
箱根山はこねやまでこれに相當そうとうする場所ばしよ湯本ゆもと早川はやかは須雲川すぐもがは相會あひかいするところである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
地震ぢしん場合ばあひおいこの引金ひきがねはたらきに相當そうとうするものとして、氣壓きあつしほ干滿かんまんなどいろ/\ある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それに學校を出て、どうにか新進作しんさく家などゝみとめられ出して、事が相當そうとうに忙しくなつて來たとなると、さうさう球突塲たまつきば通ひも出來なくなつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
塾生裸体当時は士族の世の中だから皆大小はして居る、けれども内塾生ないじゅくせい五、六十人の中で、私は元来物を質入れしたことがないから、双刀そうとうはチャントもって居るそのほか
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「久しぶりだ。扈三娘こさんじょう双刀そうとうのさばきをここで見物しようか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
踏まえた宝鐙あぶみには、珠をちらし、着たるは紅紗こうさほうで、下に銀のくさりかたびらを重ね、ぬいの帯、そしてその繊手せんしゅは、馬上、右と左とに、抜き払った日月の双刀そうとうを持っているのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
双頭そうとう牡丹燈ぼたんとうかかげて前導ぜんどう
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
手にろう双頭そうとう茉莉まつりの枝
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
渓谷けいこくの空には、こけさびた石橋しゃっきょうが望まれ、山また山の重なる奥までも、十三層塔そうとうかすんで見えた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
図の上半部を成している彼方むこうには翠色すいしょく悦ぶべき遠山が見えている、その手前には丘陵が起伏している、その間に層塔そうとうもあれば高閤こうこうもあり
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
日給袋のはいったざるが廻って来ると、私達はしばらくは、激しい争奪戦そうとうを開始して、自分の日給袋を見つけ出す。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
また神怒れば、その眼力叢林を剿蕩そうとうす。
そもそも全国で合祀励行、官公吏が神社を勦蕩そうとう滅却せる功名高誉とりどりなる中に、伊勢、熊野とて、長寛年中に両神の優劣を勅問ありしほど神威高く、したがって神社の数はなはだ多かり、士民の尊崇もっとも厚かりし三重と和歌山の二県で、由緒古き名社の濫併らんぺい、もっともひどく行なわれたるぞ珍事なる。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
「伊丹城はまった陥滅かんめつ。残党の勦討そうとう、信忠様、信澄様以下、お味方の入城もおわりました」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眼前の実在のみに注意力や情熱を集中して、遙かなる未来世界について夢を持つことをしらず、従ってその夢から素晴らしい現実の発展が起こることにも想到そうとうしなかった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これを捜討そうとうせんと欲するに、由るべき道がない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼の養祖父の曹騰そうとうは、漢朝の中常侍ちゅうじょうじであるから、いわゆる宦官かんがんであり、宦官なるが故に、当然、子はなかった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしは怪しい者ではない。相等そうとうの官位のある者だ。心配するには及ばない。私に事情を話すがよい。そなたはどこから参ったな?」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「さよう、相等そうとうござります」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「しっかりせんか、アン——いや、フン大尉。君の壮烈そうれつなる戦死のことは、きっとおれが、お前の敬愛するヒットラー総統そうとう伝達でんたつしてやるぞッ!」
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
——国老の中に悪人と内通する者がいて、政治はみだれ、家中には諍闘そうとうが絶えず、領民は困窮している、これでは伊達家の将来も危ぶまれるから、幕府老中の力で政治の安定を計ってもらいたい。
「左様——蹭蹬そうとうとして他の宝を数えるのは知恵のない骨頂ですが、いったい、あなたがこの際、ぜひ覚えて置けとおっしゃる伊達家の至宝とは何物ですか」
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平安鎗刀そうとうを用い、向う所敵無し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)