“りゃんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二本差56.3%
武士25.0%
双刀6.3%
両刀6.3%
両拳6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知れたこと、牛込の二十騎町といや、ともかくも二本差りゃんこばかりの、ご家人町じゃござんせんか。
「てめえ惚れた女のことだけあっていやにくわしいぜ。しかし、武士りゃんこがついていたんじゃあ、手前なんかに鼻汁はなもひっかけやしめえ。お気の毒さまみたようだなあ」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
気障きざな事を云わねえがいゝ、別れるも何もねえじゃアねえか、あの女だって双刀りゃんこの妾、ぬしがあるものだから、そう何時いつまでも係り合っている気はねえのだが
の女の亭主は双刀りゃんこさんで、其の亭主の為にあゝやっているんだそうだから、亭主に知れると大変だから、私も案じられらアね、お前は四月の二日から彼の女にかゝり合っていながら
貧乏な、御家人風情ごけにんふぜいではあっても、かく両刀りゃんこを差したあがりのおれが、水ッぱなをすすりながら、町内のお情で生きている夜番のじじいと一緒に、拍子木ひょうしぎをたたいたり、定使じょうづかいをする始末だ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
『うわアリャリャリャ。拳々けんけん安かア安かア安かア。両拳りゃんこ両拳両拳。うわアリァリァ安か安か安か』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)