“さぶらひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
侍士50.0%
武士50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忍び出夜にまぎれて千住の方へと行たりけり此左仲はもと下總しもふさ銚子在てうしざいの百姓の悴なりしが江戸へ出て御旗本を所々しよ/\渡り侍士さぶらひを勤め夫より用人奉公ほうこう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立て或松原に差掛りしが此方の松蔭まつかげより黒き頭巾づきんにておもてを隱せし一人の侍士さぶらひ四邊あたりを見廻し立出て忠八暫しと云こゑに驚き見返みかへれば彼の侍士が黒き頭巾をぬぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はたらき候が向うに手利てきゝ侍士さぶらひあり疵をうけ夫より働き不自由に相成候とて海賊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
みらるゝにひさしく浪々なし殊に此程は牢舍らうしやせし事ゆゑはなはやつれ居ると雖も自然と人品じんぴんよく天晴の武士さぶらひなりしかば大岡殿しづかに言葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
打越下伊呂村のつゝみへ掛りし時は空もくも眞闇まつくらにて四邊あたりは見えねども急ぎて歸る途中思はず武士さぶらひ突當つきあたり段々樣子を承はりしにつれの女の行衞ゆくゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
凜々りゝしくたいして如何にも立派なる武士さぶらひ出立いでたちたりしかば是はと驚きさう云事いふことなら是非に及ばずと云直いひなほし早々此家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)