双刀そうとう)” の例文
踏まえた宝鐙あぶみには、珠をちらし、着たるは紅紗こうさほうで、下に銀のくさりかたびらを重ね、ぬいの帯、そしてその繊手せんしゅは、馬上、右と左とに、抜き払った日月の双刀そうとうを持っているのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
塾生裸体当時は士族の世の中だから皆大小はして居る、けれども内塾生ないじゅくせい五、六十人の中で、私は元来物を質入れしたことがないから、双刀そうとうはチャントもって居るそのほか、塾中に二腰ふたこし腰もあったが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「久しぶりだ。扈三娘こさんじょう双刀そうとうのさばきをここで見物しようか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)