“充牣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうじん66.7%
きざ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく考えると何にもないのに、通俗では森羅万象しんらばんしょういろいろなものが掃蕩そうとうしても掃蕩しきれぬほど雑然として宇宙に充牣じゅうじんしている。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
人生上芸術上、ともに一種の因果によって、西洋に発展した歴史の断面を、輪廓にして舶載はくさいした品物である。吾人がこの輪廓の中味を充牣じゅうじんするために生きているのでない事はあきらかである。
イズムの功過 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かの賤女しづのめいかに美しとて、決して我を誘ひ寄すること能はざるべし。夫人。吾友よ、われは明におん身の心を知れり。さきにはその心に初戀の充牣きざしたるため、些の餘地だになかりき。