“充溢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅういつ54.5%
いっぱい18.2%
いつぱい18.2%
みちあふ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今日まで、自分もずいぶん大戦に臨んだが、まだその規模の大、軍備の充溢じゅういつ、これほどまで入念にかかったためしはない」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
処の風と云うものは妙なもので、充溢いっぱいの人立ちでございます。太田屋という旅宿やどやがございまして、其の家に泊って居りますのは橋本幸三郎に岡村由兵衞でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
胸は感謝の情に充溢いつぱいになつてゐて、それで、口は餘り利けなかつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
新約聖書全体が同じ思想を以て充溢みちあふれて居る、即ち知る聖書は来世の実現を背景として読むべき書なることを、来世抜きの聖書は味なき意義なき書となるのである