トップ
>
充溢
>
じゅういつ
ふりがな文庫
“
充溢
(
じゅういつ
)” の例文
「今日まで、自分もずいぶん大戦に臨んだが、まだその規模の大、軍備の
充溢
(
じゅういつ
)
、これほどまで入念にかかった
例
(
ため
)
しはない」
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「物」のみがもつ無心の
静謐
(
せいひつ
)
、
確乎
(
かっこ
)
たる不動の感覚、言葉のない、しかし有限な一つの暗い
充溢
(
じゅういつ
)
、無責任な物質の充溢だけに任しているのだ。……
煙突
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
日々死に面する如き迫害にありて生命と勇気に
充溢
(
じゅういつ
)
しているその心理状態は、実に驚異に
値
(
あたい
)
するものではないか。これをヨブの哀哭と比して
霄壌
(
しょうじょう
)
の差ありというべきである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
文芸は、その不公平な空洞を、水が低きに流れるように自然に
充溢
(
じゅういつ
)
させて行くのです。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
貧
(
ひん
)
すれば
鈍
(
どん
)
するという
諺
(
ことわざ
)
どおりに成り落ちる人間もあるし、また反対に、逆境に立つや、なお持ち前の生命力の
充溢
(
じゅういつ
)
を示して、逆境いよいよその人の深い所の素質をゆかしく
湛
(
たた
)
えて見せ
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
五
(
い
)
ツ切れの餅の力は、
踵
(
かかと
)
にまで
充溢
(
じゅういつ
)
していた。彼は、踵をめぐらして
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“充溢”の意味
《名詞》
満ち溢れること。
(出典:Wiktionary)
充
常用漢字
中学
部首:⼉
6画
溢
漢検準1級
部首:⽔
13画
“充”で始まる語句
充
充分
充満
充填
充滿
充實
充血
充実
充當
充牣