“じゅういつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
充溢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文芸は、その不公平な空洞を、水が低きに流れるように自然に充溢じゅういつさせて行くのです。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ひんすればどんするということわざどおりに成り落ちる人間もあるし、また反対に、逆境に立つや、なお持ち前の生命力の充溢じゅういつを示して、逆境いよいよその人の深い所の素質をゆかしくたたえて見せ
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ツ切れの餅の力は、かかとにまで充溢じゅういつしていた。彼は、踵をめぐらして
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)