“かちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.9%
28.6%
供餅14.3%
家珍14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小「お前さんは酒を三杯飲んだろうが、私は待ってる間におかちんを二タ切焼いて呉れたぎりだから腹がって仕様がない、もう直に戌刻よつになりますから早くきましょう」
熊谷次郎この夜の装立は、かちんの直垂、赤革縅の鎧、くれない母衣ほろをかけ、権太栗毛ごんだくりげという名馬にまたがる。
歳の市での梅の花とお供餅かちんを買って帰って来たのは二時過ぎでしたの。髪を結ったり襟掛けをしたりして時計を見るとかれこれもう四時なんです。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それ外より入る者は、うちしゅたる無し、門より入る者は家珍かちんにあらず。さかずきを挙げてたのしみとなす、何ぞれ至楽ならん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)