“ひやむぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冷麦80.0%
冷麥20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも今日は謹んで、酒は一滴も口にせず、妙に胸がつかえるのを、やっと冷麦ひやむぎを一つ平げて、往来の日足が消えた時分、まるで人目を忍ぶ落人のように、こっそり暖簾のれんから外へ出ました。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
子らよ、よし、冷麦ひやむぎ食べむ
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
がくのいろ雨に浮きたり。呼びそめぬ、ラヂオのニユース、フラン落ち、巴里暴動す、ポアンカレーまた世に出でむ。子らよよし、冷麥ひやむぎ食べむ、實山椒はやつこにつけむ、月待ちがてら。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)