“蕚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がく46.2%
うてな46.2%
はなぶさ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の指の動き方を伝へてふるへて居る茎の上には花のがくから、蝕んだただ二枚の葉の裏まで、何といふ虫であらう——茎の色そつくりの青さで、実に実に細微な虫
うてな傾けて舟を通したるあとには、かろく波足と共にしばらく揺れて花の姿は常のしずけさに帰る。押し分けられた葉の再び浮き上る表には、時ならぬ露が珠を走らす。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
美徳びとくはふあやまれば惡徳あくとくくわし、惡徳あくとく用處ようしょ威嚴ゐげんしゃうず。この孱弱かよわい、幼稚いとけなはなぶさうちどく宿よどれば藥力やくりきもある、いでは身體中からだぢゅうなぐさむれども、むるときは心臟しんざうともに五くわんころす。