“さはら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サハラ
語句割合
佐原37.5%
25.0%
花柏12.5%
12.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前も知つての通り、深川島田町の佐原さはら屋の支配人殺しの一件だが、下つ引任せでまだ下手人が擧らねえから、いよ/\俺も御輿を上げなきやなるまいと思つて居るところよ
メロンの包みを抱いて、くみ子がさはらの垣根のそばにきまり惡さうに立つた待つてゐた。母は初めは不快さうだつたが、それでもお上りなさいと云つてゐる。
多摩川 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
黄金こがねにあかりぬ、花柏さはらこだちのうへ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
しりへよりみの毛をさはらす、熊又まへにすゝむ。又さはり又すゝんで熊つひには穴の口にいたる。これをまちかまへたる猟師れふしども手練しゆれん槍尖やりさきにかけて突留つきとむる。一槍ひとやりあやまつときは熊の一掻ひとかきに一めいうしなふ。
さはらがあがるころとなると、大地の温みに長い冬の眠から覚めたこの小さな蔬菜は、そのひらべつたく、柔かな葉先で、重い畔土のかたまりを押し分けて、毎日のやうに寸を伸して来る。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)