雪崩ゆきなだ)” の例文
登山の途中雪崩ゆきなだれにされて、がた知れずになったものの骨が、四十年後に氷河の先へ引懸って出た話や、四人の冒険者が懸崖けんがいの半腹にある、真直に立った大きな平岩を越すとき
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
穂高山のぬしと言われるくらいな山男で、何でも二十五、六歳のころ、旧の師走であったが、三人連れで、この温泉の上まで、猟にやって来たとき、雪崩ゆきなだれに押し流されて、一里も下まで落っこち
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
登山の途中雪崩ゆきなだれにされて、行き方知れずになつたものゝ骨が、四十年に氷河のさきへ引かゝつてた話や、四人の冒険者が懸崖の半腹にある、真直に立つた大きなひら岩を越すとき
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)