“崖上”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
がけうえ61.5%
がけうへ23.1%
がいじょう7.7%
がいじよう7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それまで千住で郡医などをしていた父は年も老いたので、兄と一緒に住むためにと、父母連れ立って地所を探して歩いた時、団子坂の崖上がけうえの地所が目に止ったのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
甲武線の崖上がけうえ角並かどなみ新らしい立派な家に建てえられていずれも現代的日本の産み出した富の威力と切り放す事のできない門構もんがまえばかりである。
ケーベル先生 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
朝は崖上がけうえ家主やぬしの庭の方で、ひよどりが鋭どい声を立てた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
去年の出水には、石狩川が崖上がけうえの道路を越して鉱泉宿まで来たそうだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
怒気心頭どきしんとうにもえた巽小文治たつみこぶんじ朱柄あかえやりをとって、一せんに突きころし、いまあげた手柄てがら名のりの手まえにも、とうの本人を引っとらえずになるものかと、無二無三に崖上がけうえへのぼりかえした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あさ崖上がけうへ家主やぬしにははうで、ひよどりするどいこゑてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あたか切立きつたて崖上がけうへで、えん小庭こにはに、飛石とびいしつ。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
崖上がけうへ中古ちゆうぶる借家しやくや
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
十時、汽車は隧道とんねるを出て、川を見下ろす高い崖上がいじょうの停車場にとまった。神居古潭かむいこたんである。急に思立って、手荷物諸共もろともあわてゝ汽車を下りた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
さうして根府川ねぶがは一村落いちそんらく崖上がいじよう數戸すうこのこして、五百ごひやく村民そんみんとも其下そのした埋沒まいぼつされてしまつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)