“崖上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がけうえ60.0%
がけうへ20.0%
がいじやう6.7%
がいじょう6.7%
がいじよう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また佐平に息真太郎、むすめ啓があった。然るに佐平もその子女も先ず死して、未亡人ぎんが残った。これが崖上がけうえの家の女主人であった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あたか切立きつたて崖上がけうへで、えん小庭こにはに、飛石とびいしつ。躑躅つゝじ——おどろくな——山吹やまぶきなどをかるくあしらつた、角座敷かどざしき
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鹽原巡査人夫の荷物にもつわかち取り自ら之をふてのぼる、他の者亦之に同じくす、人夫等つひに巳を得ず之にしたがふ、此に於て相互救護きうごさくを取り、一行三十余名れつただして千仭の崖上がいじやう匍匐ほふくして相登る
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
十時、汽車は隧道とんねるを出て、川を見下ろす高い崖上がいじょうの停車場にとまった。神居古潭かむいこたんである。急に思立って、手荷物諸共もろともあわてゝ汽車を下りた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
さうして根府川ねぶがは一村落いちそんらく崖上がいじよう數戸すうこのこして、五百ごひやく村民そんみんとも其下そのした埋沒まいぼつされてしまつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)